骨髄バンクQ&A

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ページID1024212  更新日 2023年11月9日

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Q骨髄バンクはどんな制度ですか?

A骨髄バンク事業は、厚生労働省の主導で、公益財団法人日本骨髄バンクが主体となり、日本赤十字社と都道府県、政令市、特別区の協力により行われている公的事業です。かつては不治の病であった白血病など血液難病の患者さんに、健康な骨髄液を移植することによって、多くの命を救うことができるようになりました。多くの善意の人を募り、白血球の型が適合した骨髄液の提供者の方と骨髄移植を希望する患者さんとの橋渡しをすることが骨髄バンクの役割です。

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Q骨髄液の移植で、なぜ白血病などの患者さんの命を救えるのでしょうか?

A骨髄液には、赤血球、白血球、血小板といった血液成分のもとになる骨髄幹細胞が含まれています。健康な骨髄幹細胞を患者さんの病気におかされた骨髄幹細胞と入れ替えることにより、正常な血液を造る機能を回復することができるからです。

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Q骨髄移植はどのように行われるのでしょうか?

A骨髄移植というと、太い神経が走っている脊髄を移植すると勘違いしている方がいますが、実際は骨の中にある骨髄液を移植するものです。健康な骨髄液を提供してくれる方を骨髄ドナーといいます。骨髄液は、採取しやすい腸骨と呼ばれる骨盤を形成する大きな腰骨から注射器で採取します。骨髄ドナーの方の体重によって個人差はありますが、数百ミリリットル~1リットルほどの骨髄液を採取します。そして、採取した骨髄液を患者さんに直接点滴して、患者さんの病気におかされた骨髄幹細胞を健康なものに置き換えます。ただし、骨髄を提供できる年齢は20歳以上55歳以下の健康な成人に限られています。

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Q骨髄の移植は簡単にできるのでしょうか?

A簡単な治療とはいえません。患者さんは、骨髄移植の前に1~2週間かけて、全身への放射線照射などで、自分の骨髄幹細胞を完全に破壊したうえで移植を行い、移植した骨髄が働き始め正常な血液成分を造るまでの間は無菌病室で療養する必要があります。

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Q骨髄移植を待っている患者さんはどのくらいいるのでしょうか?

A白血病などの病気は、毎年6,000人ぐらい発病し、そのうち約2,500人が骨髄移植を望んでいます。この中で骨髄バンクを通じて移植を待っている人は、年間1,500人程度と予想されます。

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Q骨髄ドナーの方への負担はありますか?

A数百ミリリットルの骨髄液を採取しますので、骨髄ドナーの方は、貧血状態になるわけです。その対応のため、予め骨髄ドナーご自身の血液を冷凍保存しておき、骨髄液採取の当日に輸血して返すことが必要です。また、骨髄液採取時には、注射器を腸骨に刺すため全身麻酔を行いますし、検査などのため前後数日間の入院をしていただいております。もちろん、入院や検査の費用はかかりませんし、事故が起きた場合の補償制度も整っています。

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Q提供したドナーの骨髄液は元に戻りますか?

A採取後1ヶ月ほどで元の状態に戻ります。その間、日常生活に支障はありません。

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Q骨髄ドナーの登録状況は?

A2023年9月末現在、全国で548,691人の方がドナー登録をしていますが、静岡県内のドナー登録者数は9,119人に留まっています。骨髄移植には患者さんとドナーと白血球の型が一致する必要がありますが、血縁者間ではない場合は数百人から数万人に1人しか一致しません。より多くの患者さんを救うためには、より多くの方にドナー登録をしていただく必要があります。

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Qドナーは患者さんを選べますか?

A骨髄バンク事業は、すべて公平に行いますので患者さんを選ぶことはできません。

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Qドナーが患者さんと面会することはできますか?

A骨髄バンク事業の公平な運営と、相互のプライバシー保護のため、面会は認められません。財団を通じて、個人が特定されない範囲であれば、手紙の交換は可能です。

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Qドナーの体重制限はありますか?

Aドナーの候補者になられた段階で、男性は45kg未満、女性は40kg未満の方、標準体重より40%以上超過の方からの骨髄提供はできません。

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Q登録しても、骨髄提供ができない場合があるそうですが?

Aドナー候補者になると、健康状態が再確認されます。ドナー登録の時点で健康であっても、この段階で健康状態が適当でないと、骨髄提供をご遠慮していただくことになります。

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Q骨髄提供を断ることはできますか?

Aドナー登録や骨髄提供は、あくまでも善意の自由意思によるものです。登録後も、各段階ごとに提供意思の確認があり、その間であれば、いつでも提供を辞退することができます。ただし、ドナーの最終同意書の署名をもって、患者さんは移植に備え、化学療法や放射線療法によって骨髄を空にし、血液をつくる機能を失うため、この段階での撤回は患者さんにとって致命的になります。

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Q骨髄提供には家族の同意が必要なのはなぜですか?

Aドナー登録者は成人に限られますので法的には必要ありませんが、日本の社会通念から、実際にはご家族などの支援が物理的にも精神的にも不可欠なのが現状です。骨髄提供の直前に、ご家族の強い反対でドナーが同意を撤回すると、患者さんは致命的なリスクを負います。そうした最悪の事態を招かないためにも、ご家族の同意が必要なのです。

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Qドナー登録をするにあたって費用はいくらかかりますか?

A骨髄提供のための検査費用、入院費といった費用は一切かかりません。ただし、ドナー登録手続の際の交通費は、ご負担いただくことになります。

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Q登録や提供時の休業補償はありますか?

Aあくまでも善意に基づく骨髄提供ですので、登録や提供の際に仕事を休まれても補償はありません。静岡県では令和5年10月31日現在、県内29市町で骨髄ドナー助成制度を実施しています。助成内容・対象は各市町にお問い合わせください。なお、官公庁や一部の企業などで「骨髄ドナー特別休暇制度」を導入しているところもありますので、ご希望の方には「ドナー休暇証明書」を発行いたします。

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Q妊娠中や出産後にドナー登録はできますか?

A妊娠中であってもドナー登録はできますが、ドナー(妊婦さん)と胎児の安全の見地から、骨髄提供はできません。なお、骨髄提供は、出産後1年を経過すれば可能です。ただし、授乳中は提供できません。

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Qもし事故が起きた場合の補償はありますか?

A骨髄提供の際に、万一の事故が起きた場合は、最高1億円の補償制度があります。死亡時には一律1億円、後遺症には、程度により300万円~1億円の補償があります。

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Q過去に死亡事例はあるのですか?

A日本骨髄バンク(非血縁者間)では、死亡事例は発生しておりませんが、過去に家族のための骨髄採取(血縁者間)に伴いイタリアで1件、日本で1件のドナーの死亡事例が報告されています。健康なドナーの方であっても通常の手術と同様に、麻酔中に緊急の処置を行う必要がある可能性はわずかにあります。採取病院ではドナーの安全確保のために、厳重な管理下で骨髄採取が行われています。

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Q登録された住所、氏名等の個人情報、HLAデータが他の目的に使用されることはないですか?

A骨髄バンク事業以外に使用されることはありません。

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Qドナー登録をしたい場合にはどこに行けば良いのですか?

A県内では、県民の皆様が骨髄ドナー登録をしやすいよう、1次・2次検査(採血検査)をあおば、柿田川、みゅうずの献血ルームと賀茂・御殿場・富士・中部・西部の各健康福祉センターの計8ヶ所で受け付けています。

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Q再度、骨髄提供をすることはできますか?

A一度、骨髄提供しますと、ドナー登録は1年間保留になります。その後、登録継続されますと、再度骨髄提供することも可能です。

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Q転居などで住所が変わった場合はどうしたらよいですか?

A登録後、引越しなどで住所が変更になった場合は、造血幹細胞移植情報サービスのホームページから変更、又は、最寄りの日本赤十字社ブロック血液センターにお問い合わせください。

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Q長期出張などで、現住所を離れる場合はどうしたらよいですか?

A海外赴任などの場合には、造血幹細胞移植情報サービスのホームページから変更、又は、最寄りの日本赤十字社ブロック血液センターにお問い合わせください。帰国後は保留解除の手続をしてください。

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Qもっと骨髄バンクについて知りたいので資料を貰いたいのですが?

A骨髄バンクパンフレット「チャンス」の送付希望がありましたら、フリーダイヤル0120-344-106(さあしようとうろく)へお電話されるか、最寄りの健康福祉センターや保健所へお問い合わせください。
その他ご不明な点がありましたら、公益財団法人日本骨髄バンクのホームページにも詳細な説明がありますのでご参照ください。

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉部医療局疾病対策課がん対策班
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3773
ファクス番号:054-251-7188
shippei@pref.shizuoka.lg.jp