結核予防対策について

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1024199  更新日 2023年9月7日

印刷大きな文字で印刷

医療機関の皆様へ

平成19年4月1日から結核に関する届出が変わります。

結核が「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の二類感染症に規定されることに伴い、これまでの診断後2日以内の届出から診断後直ちに届け出ることになります。

集団感染について

結核の集団感染事例が学校、学習塾、事業所、医療機関、施設等で報告されています。結核は結核菌が空気伝播により、人から人に感染する伝染性の疾患であるため、結核の発症に気がつかないでいると、集団感染につながる可能性があります。初期症状として風邪に似た症状が出ますので、早めに医療機関を受診しましょう。

1 概要

感染症法に基づき、結核の予防及び結核患者に対する適正な医療の普及を図ることによって、結核が個人的にも社会的にも害を及ぼすことを防止するための業務を行っています。
結核の罹患状況は、戦後大幅に改善してきましたが、近年は改善傾向が鈍化するという傾向がみられます。また、患者の高齢化が進んでいます。

2 制度体系

(1)予防…健康診断、予防接種

ア 結核健康診断・予防接種

結核を早期に発見するとともに、発病を防ぐために定期に結核健康診断及び予防接種を実施します。
また、定期外健康診断は、患者との接触者並びに職場、学校等の集団及び地域住民に対し、保健所長が結核予防上特に必要があると認めた場合に実施されます。
なお、県は県立学校の生徒等に対して健康診断を行い、私立学校及び福祉施設等が行う結核定期健康診断に対して は、費用の一部を補助します。

定期健康診断
 

対象者

時期

市町長

65歳以上の者 65歳に達する日の属する年度以降において毎年度

市町長

市町が結核の発生状況、定期の健康診断による結核患者の発見率その他の事情を勘案して特に必要があると認める者

市町が認める定期

学校長

大学、高等学校、高等専門学校、専修学校又は各種学校(修業年限1年未満を除く。)の学生又は生徒

入学した年度

事業者

学校(専修学校及び各種学校を含み、幼稚園を除く。)、病院、診療所、助産所、介護老人保健施設又は社会福祉施設において業務に従事する者

毎年度

施設長
(刑事施設)

監獄に収容されている者 20歳以上に達する日の属する年度以降において毎年度

施設長
(社会福祉施設)

社会福祉施設に入所している者 65歳に達する日の属する年度以降において毎年度
予防接種

実施者

接種時期

接種方法

市町村長

生後6か月に達するまでの期間(特別の事情によりやむを得ない場合には1歳に達するまでの期間)

BCG直接接種のみ
※ツベルクリン反応検査廃止

イ 結核の発生動向調査

結核に関する情報を収集するため、診断した医師から届出を受けた情報を、国・県健康福祉センター(保健所)を結んだコンピューター・オンラインシステムにより取りまとめています。
取りまとめられた情報は、分析のうえ各関係機関に還元することにより、結核の予防・まん延防止を図るために活用されます。

(2)管理…患者登録、管理・家族検診、訪問指導

結核患者の管理は、発見された患者が正しい医療を受け、1日も早く社会に復帰するよう指導援助するとともに、周囲への感染防止を図ることを目的に、次の方法で実施されます。

  1. 患者の届出(医師は直ちに最寄りの保健所へ届出を行う)
  2. 患者登録(登録票の作成・管理を行う)
  3. 管理検診(要医療で現に治療を行っていない者を対象に精密検査を行う)
  4. 家庭訪問指導(訪問等により患者及び家族の指導と情報の把握をおこなう)

(3)医療…感染防止(就業制限・入院勧告)、適正医療、公費負担

ア 感染症診査協議会

就業制限・入院勧告及び医療内容を含め医療費の公費負担申請内容を診査します。
本協議会は、1又は2の保健所ごとに5つ設置されています。

保健所

名称

委員数

静岡県賀茂保健所
静岡県熱海保健所

静岡県賀茂・熱海感染症診査協議会

7名

静岡県東部保健所
静岡県御殿場保健所

静岡県東部・御殿場感染症診査協議会

7名

静岡県富士保健所

静岡県富士感染症診査協議会

7名

静岡県中部保健所

静岡県中部感染症診査協議会

7名

静岡県西部保健所

静岡県西部感染症診査協議会

7名

静岡市保健所

静岡市感染症診査協議会

5名

浜松市保健所

浜松市感染症診査協議会(結核審査部会)

5名

イ 医療費の公費による負担

結核の治療にあたっては、その医療費の一部について、公費による負担を受けることができます。
これにより、結核医療の普及、促進と患者負担の軽減を図ります。
また、患者等の病状の把握を一層推進するため、保健所において病状把握の困難な結核登録者について、医療機関等から病状の報告を求めています。

区分

保険適用

公費負担

自己負担

一般患者
(法37条の2)

70%

25%

5%

入院勧告患者
(法37条)

70%

30%

なし
ただし所得税額147万円超の者は2万円

なお、結核医療費の公費による負担を行う場合には、治療を行う医療機関が「結核指定医療機関」に指定されている必要があります。管轄している保健所で申請手続きを行いますので各保健所結核担当までお問い合わせください。なお、静岡市・浜松市はそれぞれ市保健所で手続きを行っています。

ウ 結核病床

結核患者から同居者等への感染を防止することに加え、徹底した治療を行うことを目的として、入院勧告患者が入院する結核病床を確保しています。

結核病床の状況
東部

病院名

所在地

使用可能病床

富士市立中央病院

富士市

10

小計

 

10

中部

病院名

所在地

使用可能病床

県立総合病院

静岡市

50

藤枝市立総合病院

藤枝市

10

市立島田市民病院

島田市

8

小計

 

68

西部

病院名

所在地

使用可能病床

天竜病院

浜松市

30

聖隷三方原病院

浜松市

20

小計

 

50

東部・中部・西部 合計

病院名

使用可能病床

合計(6医療機関)

128

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部感染症対策局感染症対策課
〒411-0801 静岡県三島市谷田2276
電話番号:055-928-7220
ファクス番号:055-928-7100