静岡県のVEへの取り組み(現在までのVE取組概要)

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ページID1028670  更新日 2023年1月13日

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現在までのVE取組概要

静岡県取組概要(H18~H27)

実施
  H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
設計VE検討会実施件数 18 11 10 16 20 20 17 16 12 14
縮減提案額(百万円) 495 1,052 4,356 2,681 545 344 534 1,885 -172 1,806
人材育成・普及
  H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
VEリーダー育成講座 8月開催 6月開催 6月開催 5月開催 6月開催 8月開催 7月開催 7月開催 9月開催 9月開催
設計VE手法入門研修 10月開催 7月開催 7月開催 6,7月開催 5,6月開催 6月開催 6月開催 7月開催 8月開催 8月開催
VE発表会  

第1回

(5事例)

第2回

(12事例)

第3回

(15事例)

全国設計VE推進研究会事例発表会※

(9事例)

第4回

(15事例)

第5回

(13事例)

第6回

(12事例)

第7回

(10事例)

第8回

(9事例)

※全国設計VE推進研究会:設計導入と活用に関心を持つ発注機関の参加による任意の組織。(平成26年4月現在:20機関が参加)

ルール
  H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
実施要領 策定           改訂      
ガイドライン(手引き) 策定 改訂   改訂   改訂 改訂      
写真1
情報収集(現場調査)状況
写真2
ワークショップ状況

静岡県の取組の特色

(1)インハウスでの取組(VEの定着と検討体制の多様化)

静岡県で行っている設計VEの特色は、職員だけのインハウス形式(図-3)で行っているところにあると考えています。インハウス形式はVE検討をアウトソーシングする場合(専門チーム型)(図-4)に比べ検討レベルが低い、成果が小さい傾向であることは否めませんが、アウトソーシングにより外部の専門家に大きく依存した場合、VEのノウハウが蓄積されないといった危惧もあります。また多くの人々が、VEを実践しVEの考え方を理解して身につけることにより、設計業務だけでなく日常業務などにおいてもVEが有効に活用され、行政のサービスの向上につながっていくと考えています。

ワークショップ形式(発注者インハウス型)フロー図
図-3
ワークショップ形式(専門チーム型)フロー図
図-4

(2)VEの適用対象と適用段階

静岡県では、新たに建設される施設の設計(設計VE)のみならず、維持管理や日常業務、行政サービスなどに対してもVEの適用(業務改善VE)を始めています。また、設計の前段階(企画・構想段階)における検討を行う「構想段階VE」にも積極的に取り組んでいます。

イラスト:VE適用段階

(3)県内市町及び受注者(設計コンサルタント)等の支援(VE実施者の拡大)

静岡県では、県内市町や受注者に対しても、支援の門戸を開けています。県庁内のごく限られた部署や一部の大手コンサルタントだけでVEを行っていても、携われる業務は県政のごく限られた一部でしかありません。県全体、地域全体の生活の質を向上させるには、もっと多くの人がVEを知って、活用していくことが重要です。県としては、市町を含めた県全体の質の向上のためにも市町や受注者への支援が必要であると考えており、今後も積極的にVEの普及、活用支援を行っていきます。

(4)コスト縮減から品質とコストの最適化へ(VE思想の活用)

静岡県では、平成9年度から国のコスト縮減対策の考え方を取り入れて、公共工事のコスト縮減に取り組み、一定の効果を得ていますが、工事コストに重点をおいた取組は限界を迎えており、また、行き過ぎたコスト縮減は品質への影響も懸念されます。また、公共事業を執行する上で求められているのは、「コスト縮減」ではなく、「必要なものを最も経済的に利用者に提供する」ことであり、機能とコストを最適化し価値向上を目指すVE思想そのものです。

このため、計画の目的を単なる「コスト縮減」から、VE思想を全面的に取り入れた、品質とコストの最適化による「生産性向上」へと転換し、平成21年度から全庁を挙げて取組を進めています。

このページに関するお問い合わせ

静岡県建設技術監理センター
〒421-0122 静岡市駿河区用宗1丁目10-1
電話番号:054-268-5003
ファクス番号:054-258-6030
gijyutsu-center@pref.shizuoka.lg.jp