志太榛原地域の活動事例紹介その9

中の島地域環境保全活動組織

• 協定面積：水田12ヘクタール
• 参加団体：農業者、上小杉第3町内会、上小杉第3まちづくり委員会、環境衛生自治推進協議会、壮年会、子供会

中の島地区は、焼津市西部の旧大井川町内にあり、農家と非農家が混在している地域です。集落のまとまりによって農村環境を維持していますが、近年の農業者の高齢化や兼業化、一層の混住化等による地域資源の持続的な保全活動が懸念されています。

そこで、中の島地域環境保全活動組織では、農地や農業用施設周辺の草刈りや水路の泥上げといった基礎的な活動から、地域をさらに良くするための景観向上活動等に取り組んでいます。

活動レポート

平成27年5月23日（土曜日）、焼津市で活動を行っている中の島地域環境保全活動組織は小学生以下を対象に田植えの体験学習を行いました。

お米の勉強会

田植えを行う前に、早乙女（田植えをする若い女性）や塩水選（優良な種子の選別方法）を学ぶお米の勉強会が開かれました。地元の農家さんが手作りのボードを用いてわかりやすく説明し、子供たちは熱心に聞きいっていました。

田植え

勉強会の後、さっそく近くの田んぼへ行きました。はやる気持ちを抑えて田植えのやり方を聞いた後、一列になってお待ちかねの田植え開始！！！
子供たちは、「冷たい～」や「気持ち悪い～」等の悲鳴をあげながらも、夢中になって苗を植えました。農作業がいかに大変かということを身をもって感じた子供たちは「すごく大変」や「疲れた～」と感想をもらしていました。

（写真左）一列に並びます（写真右）早乙女たち（？）による田植え

終わりの会

田植え終了後、まとめとして田んぼが有している多面的機能、農業の大切さ及び農業が抱えている課題について学びました。
特に最後の「お米をたくさん食べてね」という言葉に農家の思いが詰まっていました。最後は、みんなで記念撮影！！！みんなとてもいい笑顔でした。

中の島地域環境保全活動組織では、雑草抑制と景観向上を兼ねて農地や水路脇にヒメイワダレソウを植えています。

ヒメイワダレソウは6月終わりから7月初めに白い小さな花を咲かせます。