平成25年度 県優秀技能者功績の概要その1

石川 竹良（熱海市）木製建具製造工 所属：株式会社イシモク

木製建具製造に長年従事し、躍動感を巧みに表現する組子障子細工を製作する。その優れた技能を伝統建具製作に活用し、組子の外側を檜材2枚、中央部に神代杉を張り合わせ、豊かな色彩を創り出している。

石澤 光太郎（浜松市中区）建築大工 所属：石澤建築

これまでに通算50年間建築大工として技能の研鑽に努め、日本の伝統的な木造建築である入母屋及び数奇屋の造りに精通している。また、浜松地産木材の無垢材を生かした和洋折衷の現代建築も手掛けている。

今井 泰雄（田方郡函南町）建築とび工 所属：有限会社今井建設

とび工事全般を経験し、特に住宅基礎工事及び足場作業に優れた技能を有している。アパート等を建築する際の基礎工事では、人通口を金属製の型枠を用いて施工し、作業の簡易化、仕上げ精度の向上、作業時間の短縮を実現した。

井村 俊治（浜松市北区）金型製作・機械加工 所属：アスモ株式会社

金型製作の第一人者で、組加工工法の標準化、ハウジングギヤ成形型の部品精度向上を確立し、さらに段取りの一元化で飛躍的に生産性を向上させた。

岩川 政海（焼津市）潜水作業者 所属：有限会社サダ海洋土木

38年間、潜水士として港湾工事に携わり、防波堤等基礎捨石の均し作業においては、捨石の大きさから置く位置、向きを瞬時に判断してクレーンの位置取りを正確に指示し、±5cmの精度で施工できる。

片橋 邦浩（浜松市中区）ガス溶接工 所属：株式会社片山製缶

手溶接及びティグ溶接の技能に優れ、チタン、ステンレスの薄板の溶接施工法を確立した。溶接部を覆う箱を使用してシールド方法を工夫するほか、タンク内部にバックシールド法を用いて安定した溶接の品質を確保した。

菊池 敬厚（神奈川県横須賀市）工場板金・金属塗装 所属：トヨタ自動車株式会社東日本東富士総合センター

自動車部品の板金加工及び塗装作業に優れた技能を有する。組付け工法を考慮しながら部品を製作することができ、宮内庁、内閣府向けのセンチュリー特装車両製造に活かされている。また、トヨタ2000GTレストアでは、腐食箇所の全てを図なしで板金加工し、車体剛性を向上させながら組付け及び各種塗装を施し、2012年オートサロン出展の際には、来場者から高い評価を得た。

齋藤 完一（沼津市）内装仕上工 所属：有限会社齋藤建装

内装仕上げ工事に優れた技能を有し、天井仕上げにおいては、種類、厚さ、模様等すべてが異なる材料を積極的に使用し、立体的で大胆なラインを形成した飾張り施工している。