自主防災組織の役割

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ページID1030214  更新日 2023年1月11日

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災害時に行わなければならない行動を、個人や家族だけで行うには限度があります。このような時には、地域の住民が協力しあって支え合うことが必要となります。あなたの地域は大丈夫ですか?

イラスト:肩を組む人々

地域の住民が災害から身を守り生き延びるために

災害から身を守るためには、各家庭での対策が重要になります。このため、各家庭ではいろいろな対策を行うことになりますが、地域としても防災対策を行っておく必要があります。そして、災害から生き延びるためには地域の住民が協力し合うことがとても重要です。そのような地域の防災を中心になって担うのが自主防災組織です。

自主防災組織の役割を概観すると、次のようなことが考えられます。

  • 災害発生前
    • 地域で必要な防災対策(備蓄品・防災用品の保管・管理)
    • 地域住民への防災啓発活動
  • 災害発生時
    • 安否確認
    • 救出・救護・消火活動
    • 避難誘導、要配慮者支援
  • 避難生活時
    • 避難所開設と開設当初の避難所運営
    • 自宅避難者の取りまとめ
    • 市町災害対策本部との連絡・調整
    • 地域の防犯活動

等々

このような活動をスムーズに行うためには、あらかじめ十分な準備をしておかなければいざという時に何もできないということになります。
災害発生時に、迅速かつ的確に避難を行うためには、各家庭がしっかりと防災対策をしていなければ避難行動に繋がりませんし、避難行動要支援者が近くに居る場合はあらかじめ支援するものを決めていなかったり、隣近所が協力できる体制になければ迅速な行動はできません。
また、自宅に閉じ込められた住民がいる場合、救助隊が到着するにはかなりの時間が掛かるため、救出活動を行うのは地域住民の力によるものとなります。過去の災害で倒壊家屋に閉じ込められた住民が、地域住民の結束力の強さによって無事助け出された事例が多く見られます。
このように、災害発生時には避難場所に住民を誘導するまでの間に、地域の被災状況を把握し、必要な対応をとらなければなりません。そのためには、あらかじめ避難支援のために次のような内容の計画を策定し準備しておく必要があります。

  • あらかじめ支援が必要な人と、どのような支援が必要かを把握しておく
  • あらかじめ支援に向かう人を割り当てておく
  • 避難支援に必要な資機材を取り揃えておく
  • 避難ルートにひそむ危険を把握しておく

迅速な避難行動ができるかどうかは自主防災組織の力に掛かっているのです。

こうした計画を実効性のあるものにするためには、「避難行動要支援者名簿」や「人材台帳」、「世帯台帳」をとおして情報を集め、「防災マップ」や資機材の配備、避難支援のルールづくりを進め、訓練などを通して熟練しておく必要があります。
自主防災組織が活発かどうかは、あなたの命にも関わる問題です。
あなた一人だけで解決することは難しいと思いますが、地域住民一人ひとりが協力しないと自主防災組織は機能しません。

静岡県では、「自主防災組織活動マニュアル」を作成していますので参考にしてください。
また、災害が起こる前に地図を使ってどのような危険があり防災対策が必要かを検討する「DIG」、災害発生時に自主防災組織がどのように対応すべきかを具体的に考える「イメージTEN」、そして避難所を開設した時の避難所運営を疑似体験する「HUG」について、それぞれ講習会を実施しています。これらの講習会については、年度当初に地震防災センターのホームページに開催予定が掲載されますので、講習会に参加し事前の疑似体験を行うことで実際の活動に役立てて頂きたいと思います。

このページに関するお問い合わせ

危機管理部危機情報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2644
ファクス番号:054-221-3252
boujou@pref.shizuoka.lg.jp