避難所の開設・運営

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ページID1030232  更新日 2023年1月11日

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「避難所」はいったい誰が開設し、誰が運営するのでしょうか?
市町の指定した指定避難所は、あらかじめ市町・施設管理者・自主防災組織が、施設の利用箇所、開設方法、運営方法などを決め、これに基づいて開設・運営を行うことになります。

指定避難所の開設

開設作業は、市町・施設管理者・自主防災組織が協力して行います。
災害発生後に開設される避難所は、施設の安全確認後の開設となりますので、災害発生後直ちに利用できるわけではありませんので注意が必要です。

イラスト:避難所の看板を設置する人

指定避難所の運営

運営は、市町、施設管理者、自主防災組織が協力して行いますが、施設管理者(学校関係者など)は、主として施設の使用方法についての管理を担うことと、学校教育など本来の機能をなるべく早く再開することを主眼において運営に携わります。また、市町は避難所に職員を派遣し、総合的な運営にあたることになりますが、ごくわずかな職員で、主として物資など必要事項の要請伝達とか役場からの伝達事項の周知など、役場との情報連絡などが主な業務となります。
このため、避難所は自主防災組織が主体となって立ち上げ、避難所利用者による避難所運営組織に引き継ぐことになります。円滑な避難所運営を行うためには、避難所運営組織として「避難者の管理」、「生活ルールづくり」、「物資の供給」、「衛生管理」などの業務を分担して行うことが必要で、施設管理者や市町との十分な連携も重要となります。

避難所の運営は「避難所利用者」が主体

避難所の運営は誰が主役となって行うのでしょうか?指定避難所として、小中学校を例に考えてみましょう。
学校には、校長先生や教頭先生をはじめ教員や事務職員などがいます。できる限りのことはしてくれると思いますが、基本的には「施設の管理者」として、場所の提供や施設管理などがその役割になります。
また、「市町の職員が派遣されるので、彼らが面倒を見てくれる」と思われるかもしれませんが、この考えは間違いです。例えば1000人収容する施設に職員が1、2人来たとして、何が出来るでしょうか。
そのため、避難所は「自主防災組織が主体となって立ち上げ、避難所利用者による避難所運営組織」に引き継ぐことが重要になります。
「災害ボランティア」が来てくれた場合は、たいへん心強いものになりますが、災害の規模が大きくなる程、災害ボランティアの助けを借りることは難しくなります。
自主防災組織や避難所運営組織は、役員だけの組織であったり、特定の人が集まった組織ではありません。地域の住民全員が協力しあって成り立つものです。役員もあなたと同じ被災者のひとりかもしれません。
つまり、避難所は、自主防災組織が立ち上げを主導し、その後は被災者自らが協力して役割を分担して運営に携わることが必要であり、このことが避難所生活の困難さを少しでも軽くする方法でもあります。
避難所はホテルではありません。避難者は、お客さんではないのです。
避難所が開設された時には、あなたも運営組織のメンバーとして、何らかの役割を分担し、避難所の運営にかかわっていく必要があります。

避難所には、複数の自主防災組織が集まってきます

なお、自主防災組織ごとに別々の避難所が用意されているわけではありませんので、当然いくつかの自主防災組織がひとつの避難所に集まることになります。その時、各自主防災組織がバラバラに運営していたのでは、非効率な運営となり様々な問題に対処することが難しくなります。このため、各地域の防災組織が共同して一つの運営組織を立ち上げる必要があります。これがいかに迅速かつ円滑に立ち上げられるか、これがその後の困難を最小限にする大きなポイントになります。

このページに関するお問い合わせ

危機管理部危機情報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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