県議会開会日の提案説明

平成16年2月 県議会定例会知事提案説明要旨

【3.平成16年度当初予算】

(2)基本方針

オ 開かれた県政の推進

次に、県民参加による開かれた県政の推進についてであります。

まず、広報体制の強化についてでありますが、本年4月に開幕する「浜名湖花博」や静岡空港をはじめとした、県政の重点事業や緊急課題への対応について、広報を一元化して企画部に広報局を新設し、機動的かつ効果的な情報発信を展開してまいります。

次に、NPO活動の推進についてであります。

NPO法施行以来5年間が経過しましたが、これまで県が担ってきたNPOへの支援を、NPO自身による支援に転換するため、人材の育成及び活用の体制を整備し、併せて、本年6月に浜松市において、欧米、アジアの関係者を交えて、協働をテーマに、「静岡NPO国際フォーラム」を開催いたします。

カ 市町村合併の支援

次に、市町村合併の支援についてであります。

静岡市の政令指定都市移行につきましては、昨年11月の基本協定の締結を踏まえ、移行後の体制整備等に取り組んでおり、今後、国に対して指定の要望をしてまいりたいと考えております。

修善寺町、土肥町、天城湯ケ島町及び中伊豆町並びに御前崎町及び浜岡町の合併につきましては、12月県議会において議決をいただいたところでありますが、1月15日の総務大臣告示により最終的に合併の手続が完了し、4月1日に「伊豆市」及び「御前崎市」が誕生することとなりました。

また、昨年12月15日には沼津市・戸田村合併協議会及び島田市・金谷町合併協議会が、12月24日には相良町・榛原町合併協議会がそれぞれ設置され、県では、関係市町村からの要望を受けて、1月26日に、これら3地域を新たに合併重点支援地域に指定いたしました。

合併特例法の期限である平成17年3月末まであと1年余となり、各地域の合併協議もこれから正念場を迎え、電算システムの統合や合併市町村の一体化を図るための道路整備等の課題が生じております。

そこで、今回、合併前の電算システムの統合に活用できるよう合併特別交付金を制度改正し、また、県下で5年間に250億円程度を投入して、合併を支援するための道路を重点的に整備する事業を創設するとともに、伊豆市の旧町間を結ぶ有料道路「船原トンネル」、「西伊豆スカイライン」を無料化することといたしました。

県といたしましては、各地域の合併協議が円滑に進むよう、今後とも積極的な支援をしてまいります。

---