富士山憲章

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ページID1019482  更新日 2023年1月13日

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写真:富士山憲章

制定の経過

静岡・山梨の両県は、平成8年に「富士山クリーン作戦」共同実施の成果及び両県知事によるテレビ対談での取組の提案、平成9年には、「富士山環境保全共同宣言」の発表及び「富士山サミット」の開催により、「富士山はひとつ」の共通認識のもと、両県が連携して富士山の環境保全に取り組むことを確認しました。

平成10年には、日本のシンボルである富士山を世界に誇る山として、後世に継承するための全国的運動の原点となる「富士山憲章」を制定しました。

本文

富士山憲章

富士山は、その雄大さ、気高さにより、古くから人々に深い感銘を与え、「心のふるさと」として親しまれ、愛されてきた山です。

富士山は、多様な自然の豊かさとともに、原生林をはじめ貴重な動植物の分布など、学術的にも高い価値を持っています。

富士山は、私たちにとって、美しい景観や豊富な地下水などの恵みをもたらしています。この恵みは、特色ある地域社会を形成し、潤いに満ちた文化を育んできました。

しかし、自然に対する過度の利用や社会経済活動などの人々の営みは、富士山の自然環境に様々な影響を及ぼしています。富士山の貴重な自然は、一度壊れると復元することは非常に困難です。

富士山は、自然、景観、歴史・文化のどれひとつをとっても、人間社会を写し出す鏡であり、富士山と人との共生は、私たちの最も重要な課題です。

私たちは、今を生きる人々だけでなく、未来の子供たちのため、その自然環境の保全に取り組んでいきます。

今こそ、私たちは、富士山を愛する多くの人々の思いを結集し、保護と適正な利用のもとに、富士山を国民の財産として、世界に誇る日本のシンボルとして、後世に引き継いでいくことを決意します。

よって、静岡・山梨両県は、ここに富士山憲章を定めます。

1 富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。

1 富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。

1 富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。

1 富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。

1 富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末長く継承しよう。

平成10年11月18日

静岡県

山梨県

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局富士山世界遺産課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3746
ファクス番号:054-221-3757
sekai@pref.shizuoka.lg.jp