温室メロン栽培の特徴

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ページID1027402  更新日 2023年2月6日

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温室メロンが美味しいのは、高度な栽培技術と徹底した品質管理に裏付けされているからです。

メロンの専用温室

写真:ガラス温室

メロンは、太陽光線をたくさん必要とします。そのため、温室メロン栽培用に開発された南側の屋根面積を広くした温室(スリークォータ型温室)を用い、また光の透過率の良いガラスやアクリルを屋根や側面に使用しています。
温室建設に必要な金額は、10a当たり4,500万円と、ビニールハウス等に比べるとかなり多くなりますが、良い温室メロンを作るためのこだわりと言えます。

畝づくり

写真:土入れ

温室メロンでは、土壌から伝染する病気を防ぐとともに灌水等の管理をしやすくするため、床から離したアルミベッドなどの上に土を置いて栽培し、生育をコントロールしています。
そのほか、植え付け前には薬品ではなく高温の水蒸気で土壌を消毒して、メロンの病原菌を殺菌します。
また、水分管理がしやすく、適度な水分を維持し、おいしいメロンを作るために、土と有機物と有機質主体の肥料を混ぜて土づくりを行います。

播種(種まき)

栽培される季節によって、最も生育に適した味・香りの良い品種を播きます。

接ぎ木

写真:接木したメロンの苗

病気に強くするため、また樹勢を良くするため接ぎ木をします。

定植

播種からおよそ25日後に、鉢から温室の隔離床に移し植えます。

灌水(水やり)

写真:ホースかん水

毎日、2回くらい水まきをします。
メロンの良否を左右する大切な仕事で、メロンの株1本1本の生育に合わせて水の量を調整して灌水します。自動灌水装置も開発されていますが、生育ステージに応じて手潅水を行う場面も多く、まだまだ長年の経験がものをいうのが現実です。

温室管理

常に栽培に適した温度に管理されます。
室温は、日中は30℃、夜間は22℃に調節され、秋~春期には暖房を行い、また夏期には冷房を行うこともあります。
最近では、コンピューターを利用して、温室メロンの生育に最適な環境にする複合環境制御装置が普及してきました。

交配(受粉)

写真:交配作業

定植から約25日後に、黄色いかわいい花が咲きます。

それを毎朝一つずつ、雌花の雌しべに雄花の花粉をつけて受粉させます。
最近では、ミツバチを利用することもあります。

摘果(摘み取り)

写真:メロンの摘果

1本の株に3個だけ実をならせ、しばらく生長させた後、一番良いものだけ残し、後の2個は取ってしまいます。

1本の株に1個の果実を大切に育てます。

ネット発生期

写真:メロンの玉つり

交配後15日くらいすると、果実の表面に独特の割れ目(ネット)が出始めます。
ネットは、約1か月間で完成しますが、このステージでは灌水に細心の注意を払い、きれいなネットが出るようにします。

収穫

ひとつずつ、交配からの日数や、果実の熟度を見て、収穫します。

出荷検査

写真:出荷検査

生産者は手塩にかけて育てたメロンを、丁寧に梱包して出荷します。それを、1個1個、検査員が外観品質をチェックします。
また、ランダムに抜き取り、糖度、肉質、香りなどを調べ、合格したもののみ出荷が許されます。
播種から出荷まで、夏期で約90日、冬期で約105日です。

このページに関するお問い合わせ

経済産業部農業局農芸振興課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2679
ファクス番号:054-221-1351
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