夏の富士登山の注意事項
防寒対策
標高が100メートル高くなるごとに気温は0.6度ずつ低くなります。
海抜0メートルの街中が気温30度であっても、富士山頂ではそれよりも約23度低くなっており、真夏でも7度(初冬くらい)しか気温がありません。
また、風速1メートルの風が吹くと人間の体感気温は1度低く感じられるため、単独峰の富士山では風を遮るものがなく、強い風が吹くことが多いことから、夏の富士山でも確実な防寒対策が絶対に必要になります。
高山病対策
高山病を予防するには、寝不足ではないことなど万全の体調が基本。
五合目到着後、数時間休憩した後、ゆっくりと登り始めます。
また、汗をかいたままの身体を冷やすと体力維持ができず、疲労から高山病になりやすくなります。
水分を多く取ると新陳代謝が活発になり、高山病になりにくくなると言われています。
高山病の症状としては、頭痛・嘔吐・食欲不振・無口・反応の鈍化などが挙げられ、重症の場合高度を下げない限り改善されません。
高山病は脳浮腫や肺水腫といった生命にも関わる病気を引き起こすことがありますので、無理な登山は絶対にしないでください。
歩き方とペース配分
ゆっくり登って定期的な休憩を取ることが富士登山のコツです。
長い休憩は、体が冷えて体力が奪われるため、25分登って5分休憩、50分登って10分休憩など、汗が引き寒くなる前に動き始めましょう。
御殿場口(標高1,400メートル) | 約8時間 |
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須走口(標高2,000メートル) | 約6時間 |
富士吉田口(標高2,350メートル) | 約5時間 |
※登り時間が遅かった人は、下りではそれ以上に遅くなるのが通例です。
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