地域の特産物(寿太郎温州) 寿太郎温州の原木

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ページID1033926  更新日 2023年1月11日

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寿太郎温州(じゅたろううんしゅう)の原木

沼津市西浦・内浦・静浦で生産されるみかんの代表「寿太郎みかん」は、昭和50年、山田寿太郎さんが、栽培中の青島温州の一部に枝の節間が短く葉色の濃い変異枝(枝変わり)を発見したところから歴史が始まります。

山田さんは、この枝変わりの観察を続けたところ、たくさん実がなり、果実の着色時期が早く、甘みと酸味のバランスに優れた濃厚な味わいのみかんができることを確認しました。

その後、石川温州やカラタチに接木をして苗木を育成し、増殖を図り、「寿太郎温州」と命名しました。

現在では「寿太郎みかん」と呼ばれて親しまれ、沼津市のみかん栽培面積の5割を占めるまでに拡大し、出荷量では平成19年に青島温州を抜いてトップになりました。また、沼津市内では寿太郎温州を使った特産品の開発やマーケティング活動も盛んです。

西浦地区のみかん産業の救世主となった「寿太郎みかん」の原木を紹介します。

写真:寿太郎温州の原木1

山田寿太郎さんのみかん園の中にある、一見、何の変哲もない1本のみかんの木。

実は、この木が寿太郎温州の原木です。


写真:寿太郎温州の原木2

注意して見ると、周りの枝と雰囲気の違う枝があります。


写真:枝変わり部分

写真の中央が枝変わりの部分です。ここから先の枝に注目!


写真:青島温州1
枝変わり以外の枝には、おなじみ静岡県の代表品種「青島温州」が実っています。
写真:寿太郎温州1
枝変わりの先には、青島温州とは雰囲気の違うみかんが!これが寿太郎温州です。
写真:青島温州の果実
青島温州の果実です。
写真:寿太郎温州の果実
寿太郎温州は、青島温州と比較すると小ぶりです。
写真:青島温州の葉
青島温州の葉です。
写真:寿太郎温州の葉
寿太郎温州の葉は、青島よりも小さくてやや薄い色をしています。
写真:青島温州2
青島温州の実の表面には凹凸があります。
写真:寿太郎温州2
寿太郎温州の実の表面はなめらかです。

写真:青島温州3

写真:寿太郎温州3


写真:寿太郎温州の原木3

寿太郎温州の特徴はつかめましたか?

写真の左側の枝は青島温州、右側の枝が枝変わりした寿太郎温州です。シルエットでもはっきり見分けられます。

寿太郎温州の原木は、1本の木に2種類のみかんの実がなっている不思議な木です。寿太郎温州の発見から30年以上が経った今でも、この原木から寿太郎母樹園に穂木を供給しています。

お願い

寿太郎温州の原木は、山田寿太郎さんのみかん園の中にあります。観光農園ではないため、詳しい場所の掲載は控えさせていただきます。寿太郎温州の原木を探してみかん園に無断で立ち入ったり、畑を荒らしたりすることのないようお願いいたします。

もっと寿太郎温州のことを知りたい方は、寿太郎温州、寿太郎温州の貯蔵のページもご覧ください。

他の特産物のことを知りたい方は、地域の特産物のページもご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

東部農林事務所生産振興課
〒410-0055 沼津市高島本町1-3
電話番号:055-920-2159
ファクス番号:055-924-8594
tounou-seisan@pref.shizuoka.lg.jp