卓越した技能者（厚生労働大臣表彰）令和7年度被表彰者一覧

厚生労働大臣表彰である卓越した技能者（現代の名工）の令和7年度受賞者が発表されました。本県からは3名が選出！11月10日にリーガロイヤルホテル東京で開催された表彰式にて表彰されました。

受賞者については厚生労働省ホームページリンクより御確認ください。

• 厚生労働省ホームページ［令和7年度 卓越した技能者（現代の名工）を決定しました］（外部リンク）

本県受賞者の3人を御紹介します。

星野　秀次郎（磐田市）剪毛

所属：ホシノ

　氏は、コール天（コーデュロイ）が真っ直ぐなラインの通っている厚手の綿織物というイメージを払拭するような斬新なアイディアと高い技術により、文字や柄の入ったもの、夏にも切ることができるような柔らかく薄手のもの、着物用など、様々な生地を考案したことにより、欧州の高級ブランドからも開発発注が依頼されるようになった。また、『JAPAN TEXTILE CONTEST 2024』において、関係者も剪毛方法が想像もつかない程のコール天を出品し、イノベーション賞を受賞するなど、さらなる飛躍を目指して努力を重ね続けている。

勝呂　文洋（静岡市葵区）日本料理調理人

所属：株式会社なすび

　氏は、京都老舗料亭にて精進料理、乾物・天然醸造の調味料、陰陽五行説の理にかなう食材の扱い方などを学び、大阪老舗料亭にてハモなどの上方料理を学んだことで、色彩豊かな盛付け技能、美味しさを探求するかつおだし抽出技法など卓越した技能を有している。また、地産地消への取組を推進し、県内の食材を使い、目的に合わせた演出をすることで県内だけでなく県外、海外からの観光客を楽しませた。後進の育成においては、競技大会へ積極的に参加ができる雰囲気づくりから技能教育まで行い、選手を輩出している。

山口　敏和（静岡市葵区）装潢師

所属：株式会社墨仁堂

　氏は装潢文化財の修理の内、国指定作品の修理を専門に行う修理技術を保持している。全国にはそのような修理を取り扱う工房が10工房存在し、それらの工房で構成される国宝修理装潢師連盟は国の選定保存技術保持団体に指定されている。氏が設立した株式会社墨仁堂はその一つである。氏はその修理技術の中心として存在し県内外の国指定修理を手がけている。現在も現役であり後進の指導にも積極的に携わっている。