県議会開会日の提案説明

平成18年2月 県議会定例会知事提案説明要旨

【4 項目別重点施策 ＜10の分野の日本一に挑戦＞】

以下、予算編成の重点施策の概要及び県政の課題について、御説明申し上げます。

 

(1) 「健康長寿日本一」への挑戦

第1は、「健康長寿日本一」への挑戦であります。

 

ア 医師及び看護職員の確保対策

はじめに、医師及び看護職員の確保対策についてであります。

 

全国で問題となっております医師及び看護職員の不足につきましては、国における抜本的対策が必要でありますが、県といたしましても、県立病院への専門研修医の受入を拡大し、自治体病院への派遣と研修終了後の県内就業・定着を促進するとともに、離職した医師、看護師の復職のための講習会や研修を実施するなど、地域の病院など関係機関の協力を得ながら、安定した医師、看護職員の確保に努めてまいります。

 

イ 県立病院の整備

次に、県立病院の整備についてであります。

 

本県では、壮年期の死亡率を全国一低くすることを目標としており、そのためには、3大死因であるがん、心疾患、脳血管疾患を克服するための医療体制を整備することが極めて重要であります。

 

このため、県立総合病院では、がんの早期発見や循環器疾患のより的確な診断に効果を発揮するPET(陽電子放射断層撮影装置)を導入し、地域の医療機関にも開放する「PETセンター」の整備を進めており、本年10月の開所を予定しております。

 

また、心疾患集中治療室や心臓血管撮影室などを備え、最先端の高度な医療を提供できる「循環器病センター」につきましても、平成20年6月開所を目指して整備を進めてまいります。

 

県立こども病院につきましては、平成19年6月に開所予定の新外科病棟の中に、24時間体制でハイリスク胎児と母体を集中管理し、安心して出産できる、本県の周産期医療の中核となる「周産期センター」を整備し、県内の医療機関からの紹介に応じることとしております。

 

ウ ねんりんピック静岡2006

次に、「ねんりんピック静岡2006」についてであります。

 

本年10月の開催に向け、現在、キャンペーンスタッフを活用したキャラバン隊の訪問や会場地となる市や町に設置した地域推進員の活動などにより、大会機運の盛り上げと県民の皆様へのPRを行っているところであります。

 

静岡大会では、世代間や地域間交流の一環として、一つの小学校が各都道府県・政令指定都市の選手団を応援し、交流を図る「一校一県交流運動」を展開するとともに、全国の選手団の皆様に静岡県の良さを堪能していただけるよう、総合開閉会式や交流大会などにも趣向を凝らしてまいります。

 

また、種目交流大会の会場地となる18の市や町におきましても、実行委員会設立後、競技団体と一体となってリハーサル大会を実施し、大会運営の検証を行うなど、着実に開催準備が進められております。

 

引き続き、大会の成功に向け、関係機関と連携を図りながら、万全を期してまいります。

 

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