しずおか文化財ナビ シラヌタの池とその周辺の生物相

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ページID1021263  更新日 2023年11月3日

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写真:シラヌタの池とその周辺の生物相

よみ
しらぬたのいけとそのしゅうへんのせいぶつそう
指定区分、指定種別
県指定/記念物 ・ 天然記念物
指定日
1971年8月3日
員数
0.52ha
一般公開有無
公開情報
吊り橋通行不可

指定内容

【指定資料】 〈地質〉池は奈良本川西側の谷、海抜650m、直径約70m、周囲約200m、水深40cm
西北、東北方は急傾斜が迫り、北方から小沢が流入し、南側は低い自然堤防によって堰かれているが、この自然堤防の外側は傾斜して奈良本川に臨んでいる。
シラヌタの池は浸食によって天城火山旧火口底に近い位置にあるが火山湖のようなものではなく、奈良本川源流の崩壊によって生じた土石流が小沢を閉塞して生じた一種の堰止湖である。
〈植物〉代表的原生林
急斜面 スギ、モミを主木とし、ケヤキ、イヌシデ、イタヤカエデ、シロダモ、イヌガシ、アカ ガシ、シキミなど
池周辺 イロハカエデ、イタヤカエデ、ヤマハンノキ、ヤマシマカエデ、アマギカンアオイ、オトメカンアオイなど
池の中州 ヒルムシロ、コガマ、ヌマハリイなど
概観するに原生林として残された秘境で動物の生息にも良好の環境である。
〈動物〉他に類をみないほど多数の森青蛙が生息している。樹枝に懸垂した卵塊の数は約450個(S46.6調査)。そのほかいもり多数、渓流にはカジカ蛙がすむ。
哺乳類(しか、いのししなど)、鳥類、昆虫類多数のものが生息している。
シラヌタの池を含む国有林野332林班は、学術参考保護林として林野庁においても保護されている秘境の地であり、そこに生息する植物群も自然のまま保存されている。動物についても森青蛙をじはじめとして数多くの動物たちが生息しているところであり、学術研究上貴重な地域である。

このページに関するお問い合わせ

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