しずおか文化財ナビ 志太郡衙関連遺跡出土文字資料

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ページID1021270  更新日 2023年11月3日

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写真:志太郡衙関連遺跡出土文字資料

よみ
しだぐんがかんれんいせきしゅつどもじしりょう
指定区分、指定種別
県指定/有形文化財 ・ 考古資料
指定日
2004年2月27日
員数
338点
所在地
静岡県藤枝市若王子500
一般公開有無
駐車場の有無
公開情報
展示 で一部公開

所有者情報

  • 藤枝市
  • 〒426-0026 静岡県藤枝市岡出山1-11-1

指定内容

【指定資料】 昭和55年に志太郡衙(しだぐんが)跡として国指定史跡に指定された御子ヶ谷(みこがや)遺跡と、周辺の秋合(あきあわせ)遺跡・山廻(やままわり)遺跡は、遺跡の立地する地形環境や遺構・遺物等との関係から、密接な関係を有し、志太郡衙の活動を支えた一体的な遺跡群である。
この志太郡衙関係遺跡は、建物等の遺構群と文字資料を伴った豊富な遺物群とによって、その性格を明確にできる点に大きな特色がある。なかでも、「志大領(したいりょう)」「志太少領(しだしょうりょう)」「主帳(しゅちょう)」「厨(くりや)」等の郡名・官職名・部署名が記された墨書土器群や、召喚状や穎稲(えいとう)支出帳簿などの木簡等は、郡衙の活動を具体的に示す文字資料として特筆される。墨書土器の中には、隣の益頭郡衙(ましずぐんが)との食膳供給の補完関係を示すとされる「益厨(ましくりや)」と記されたものや、都で天皇側近の警護にあたる中衛府との関係を窺わせる「中衛(ちゅうえ)」と記されたものも含まれ、重要な新知見も得られている。
これらの文字資料は、主として8~9世紀の郡衙の構成や郡厨家における供給のあり方、地域支配の実態を解明するうえで、質と量ともに極めて貴重なものと考えられる。
穎稲(えいとう)…穂首刈りした稲の穂 益厨(ましくりや)…「益頭郡衙(ましずぐんが)の厨」の意味か

地図情報

地図

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局文化財課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3183
ファクス番号:054-250-2784
bunkazai@pref.shizuoka.lg.jp