株式会社Arinos(アリノス)

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ページID1035186  更新日 2023年1月13日

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サテライトオフィスをきっかけに新会社を設立しました。

写真:サテライトオフィス外観

東京都港区に本社を構え、BusinessTransformation事業/投資事業を展開している株式会社Arinos(アリノス)は、平成31年4月に川根本町にサテライトオフィスを開設しました。その後、そこを起点として地方創生事業に腰を据えて取り組むため、新たに「株式会社Agrinos(アグリノス)」を設立しました。

同社は、なぜ山間部に位置する川根本町にサテライトオフィスを設置し、新会社の設立まで至ったのでしょうか。株式会社Agrinos川根本町担当の中野菜穂さんにお話を伺いました。

企業名

株式会社Arinos
本社
東京都
事業内容
経営コンサルタント、農業の6次産業事業
進出時期
平成31年(2019年)4月
静岡拠点所在地
川根本町奥泉
社員数
川根本町拠点2名
東京本社55名

きっかけ

なぜサテライトオフィスの開設を検討されたのですか?

当社のビジョンは、「世界を舞台に自由な発想で事業を創出し、社会を豊かにする」ことです。自分たちが得意とする「事業創出(地方に魅力的な産業を創出)」が、地方創生につながる可能性があると考えたことが、サテライトオフィス設置のきっかけでした。

川根本町に決めた理由

なぜ川根本町を選んだのですか。

サテライトオフィスの候補地を求めて、全国へ視察に行きました。

その中で、次の3点が決め手になり、川根本町に決めました。

  1. 町特産の柚子に可能性を感じ、6次産業化したいと考えた。
  2. 町が企業誘致に積極的だった。
  3. 町が人口減少に危機感を感じており、外部の人間である当社の意見に耳を傾けてくれた。

写真:ゆず

サテライトオフィスを開設してわかったこと

サテライトオフィスを開設して感じたメリットを教えてください。

現地にオフィスを構え、常駐の社員を置くことで、地域住民の方とのコミュニケーションを円滑に進められました。地方進出時に最も不安だったことは、地域住民の方の理解をいただくことができるかどうかでしたが、杞憂に終わりました。

また、古民家をそのままサテライトオフィスにしたことから、東京で勤務しているメンバーが川根本町を訪れ、宿泊やバーベキューなどをしてリフレッシュする場として活用できました。

東京との違いはどういった点があるでしょうか。

仕事以外での地元のしきたりやルールの存在が、東京と異なる点です。こうした点については、地元の方と頻繁にコミュニケーションをとることで、当社が地域に少しずつ溶け込んでいけています。

写真:サテライトオフィス内観

新会社の今後の展望

今後、新会社をどのように発展させていきたいとお考えですか。

地方創生事業としての農業に腰を据えて取り組んでいくため、株式会社Arinosの支店として活動していましたが、この度、新会社Agrinosとして独立させました。Agrinosでは、川根本町の柚子を中心とした作物について、栽培から商品開発、販売まで自社で行う6次産業化の取組を進めています。柚子マーマレード、柚子ポン酢、柚子こしょうなどの商品を通じて、お客様に川根本町のファンになってもらうことを目指しています。

また、地元の企業と協働した例として「MIRUIプロジェクト」があります。このプロジェクトでは、静岡PARCO、松坂屋静岡店、静岡新聞・SBSにて、静岡県内事業者の新たな挑戦を応援することを目的としています。今回、数ある静岡県内の事業者の中から、公認の事業者としてAgrinosで取り組んでいる活動を評価いただき、共同での取り組みを行いました。

公認プロジェクトとして、静岡PARCO、松坂屋静岡店内での特設ブース設置(川根本町柚子を使って開発した商品の展示)、静岡新聞・SBSにてAgrinosの活動の広報など、全面的なバックアップを受けました。

他に、観光事業として川根本町役場や大井川鐡道と連携し、令和2年3月まで、奥大井湖上駅で使われていなかったコテージを活用し、カフェの運営と観光客データの収集を行っていました。こうした取組を積極的にマスコミに発信し、知名度向上を図っていますが、そのことが地域産品の販売拡大につながり、ゆくゆくは川根本町の地方創生に結びつくことを確信しています。

写真:ゆずを使った商品

最後にサテライトオフィスの設置を検討している企業にアドバイスをお願いします。

コロナ禍の影響の下で、企業は今後新しい働き方を社員に提示していく必要があると思います。在宅勤務ですべての業務が完結できればよいですが、実際には社員のモチベーションなどの問題もあります。密を避けながら社員の生産性向上を目指すのであれば、在宅勤務とサテライトオフィスをうまく使い分けて業務を行ってもらうのが、効果的ではないでしょうか。

このページに関するお問い合わせ

中部地域局地域課
〒426-0075 藤枝市瀬戸新屋362-1 藤枝総合庁舎2階
電話番号:054-644-9102
ファクス番号:054-645-1152
chubu-chiiki@pref.shizuoka.lg.jp