朝鮮通信使揮毫扁額(ちょうせんつうしんしきごうへんがく)数

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ページID1011371  更新日 2023年1月11日

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写真:揮毫扁額イメージ
写真提供:清見寺

写真:朝鮮通信使


江戸時代には、現在の韓国ソウルから日本に12回にわたって使節団がやって来ました。
この使節団を総称して、朝鮮通信使といいます。
この朝鮮通信使の「通信」とは「信(よしみ)」をかわすという意味で、友好親善の使者ということができます。

一行は、浜松、掛川、藤枝、江尻(清水)、三島などの東海道の宿場に宿泊しており、富士山の美しさに感嘆して詩を残すなど、静岡県に大変ゆかりがあります。特に、慶長12年(1607年)の第1回使節は、折戸湾を船で遊覧し、駿府(静岡)で大御所・徳川家康に接見しています。

当時最高の知識人である朝鮮通信使による揮毫(書画をかくこと)は人気があり、県内には彼らが揮毫した数多くの扁額が残されています。
特に、静岡市の清見寺には、朝鮮通信使が残した扁額をはじめとする多数の書画等があり、平成6年(1994年)に「朝鮮通信使遺跡」として国の史跡に指定されています。

2017年10月、「朝鮮通信使に関する記憶」が世界記憶遺産に登録されることが決定しました。

静岡県内の扁額一覧

No.

寺院名(所在地)

揮毫文字

筆者

1

清見寺(静岡市清水区興津清見寺町)

興国

チョヒョン(翠屏)

2

同上

東海名區

玄徳潤(錦谷)

3

同上

瓊瑶世界

朴安期(螺山)

4

同上

逍遥

成大中(龍淵)

5

同上

潜龍室

金啓升(真狂)

6

同上

潮音閣

玄徳潤(錦谷)

7

同上

桃源

趙泰億(平泉)

8

善原寺(静岡市清水区吉原)

瑠璃界

洪聖源(景斎)

9

真珠院(静岡市清水区梅ヶ谷)

鳳凰山

李爾芳(花菴)

10

牛欄寺(静岡市清水区梅ヶ谷)

牛欄寺

李三錫(雪月堂)

11

海岸寺(静岡市清水区興津東町)

海岸菴

金天秀(紫峰)

12

萬象寺(静岡市清水区駒越西)

萬象寺

李三錫(雪月堂)

13

常円寺(静岡市清水区由比阿僧)

法城山

玄文亀(東巖)

14

龍潭寺(浜松市北区引佐町井伊谷)

萬松山

金義信(雪峯)

15

同上

龍潭寺

金義信(雪峯)

ここでいう「扁額」とは、「門戸や室内に掛ける横に長い額で、木の板に文字が書かれているか、彫られているもの」をいいます。
この他、記録に残っている扁額が2つあります。(所在不明または消失)

記録にのみ残る静岡県内の扁額一覧

No.

寺院名(所在地)

揮毫文字

筆者

1

清見寺(静岡市清水区興津清見寺町)

諸佛宅

朴安期(螺山)

2

真珠院(静岡市清水区梅ヶ谷)

眞珠院

李爾芳(花菴)

出典、資料:「図説朝鮮通信使の旅」(辛基秀・仲尾宏編著)、北村欽哉氏の調査資料

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