静岡県おくにじまん 工業製品
工業製品の中で日本一の「ピアノ」、「プラモデル」、「自動二輪車・原動機付自転車」、「光電子増倍管」を紹介します。
静岡県のピアノの生産工場は全国唯一となっています。
ピアノ
静岡県の楽器産業は、明治20年に山葉寅楠(やまはとらくす)が、小学校の米国製オルガンを修理(しゅうり)したのがその発祥(はっしょう)といわれ、さらに彼が、音楽教育の必要性(ひつようせい)と楽器産業の将来性に着目(ちゃくもく)し、明治22年山葉風琴製作所を設立しました。(当時オルガンは「風琴」と呼ばれていました。)そして明治33年にはピアノの国産化に成功し、今日の楽器産業の基礎が築かれました。
静岡県のピアノの生産工場は全国唯一となっています。
プラモデル
静岡県のプラモデル産業は、木製模型(もけい)飛行機の製造が元となっています。戦後、木製模型からプラスチック模型へと素材転換(そざいてんかん)をし、スケールモデル(自動車・飛行機などの縮尺物)を中心に生産を拡大していきました。その後、スロットルレーシングカーやキャラクター商品、スーパーカー、ガンダム、ミニ四駆などのヒット商品を生み出し、静岡県は全国一の生産量を誇り、世界的にも注目されるプラモデルの産地となっています。令和元年における全国のプラスチックモデルキットの出荷額は241億7,100万円です。そのうち、静岡県の出荷額は222億5,800万円で全国1位となっています。
《注》プラモデルは、「工業統計表」の製造品名ではプラスチックモデルキットといいます。
二輪自動車・原動機付自動車
令和2年における静岡県の二輪自動車・原動機付自転車の輸出は、165,088台、金額913億6,914万円で、数量、金額ともに全国1位です。
輸出先は、フランス、イタリア、アメリカ合衆国、ドイツなどです。
写真提供:ヤマハ発動機株式会社
光電子増倍管(こうでんしぞうばいかん)
光電子増倍管は微弱(びじゃく)な光を検出(けんしゅつ)する高感度光センサです。浜松ホトニクス株式会社の光電子増倍管の生産は国内では100%、世界的には約90%のシェアです。
光電子増倍管は、素粒子(そりゅうし)観測装置「カミオカンデ」および「スーパーカミオカンデ」に使われ、小柴博士、梶田博士がノーベル物理学賞を受賞するのに貢献(こうけん)しました。
静岡県では高度な光技術の研究活動を推進し、浜松地域(フォトンバレー)に光・電子技術関連産業の集積(しゅうせき)を図っています。
写真、資料提供:浜松ホトニクス株式会社
参考:静岡県の産業集積構想
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