平成27年9月県議会定例会知事提案説明要旨2-15

平成27年9月県議会定例会知事提案説明要旨

【2.県政の概要】（15）地域外交

次に、地域外交についてであります。

• 地域外交課

モンゴルにつきましては、経済分野の協力に関する覚書調印一周年を記念してお招きいただき、先月、経済団、高校生交流団とともに、訪問いたしました。

現地では、フレルバータル駐日大使同席のもと、サイハンビレグ首相と会談いたしました。また、食糧・農牧業省、産業省、保健・スポーツ省、教育・文化・科学省の4人の大臣との公式会談のほか、元工業・農牧業大臣やウランバートル市長などとの会見に臨みました。教育・文化・科学省では、これまでの工業と農業分野に加え、新しく教育分野等の協力に関する覚書に調印したほか、保健・スポーツ省では、東京オリンピックの事前キャンプ等にかかる焼津市、伊豆の国市との覚書調印に立会いました。今後、教育・文化・スポーツ分野での交流拡大を図ってまいります。

経済分野では、モンゴル政府と共催して、県内企業とモンゴル企業との商談会や県産品を紹介する物産展を開催し、通商の促進を図ったところです。

友好協定を締結しているドルノゴビ県では、ガンホヤグ知事と会談し、高校生等の青少年や技術研修員の交流の重要性を確認しました。

ドルノゴビ県との交流から始まったモンゴルとの交流が、本県との交流に留まらず、日本とモンゴル国との関係づくりに寄与するよう、引き続き、相互にメリットのある地域外交を展開してまいります。

中国につきましては、昨年、本県で初めて開催した「静岡県・浙江省友好交流卓球大会」の答礼として、先月、私が団長となり、選手団、大会関係者94人に加え、選手を応援する父兄等の応援ツアーや浙江省内の都市と友好関係にある島田市、浜松市からの参加者など、総勢128人が浙江省を訪問いたしました。

卓球を通じた幅広い世代にわたる両県省民の交流を図ったほか、浙江省の夏宝龍（かほうりゅう）書記、李強（りきょう）省長との公式会談で協力の具体策に取り組むことを確認しました。この度は、夏宝龍（かほうりゅう）書記自らが、地元名所を御案内いただくなど心温まるおもてなしをいただきました。33年にわたる信頼と友情の厚みを改めて感得するとともに、両県省の更なる発展のために相互協力に努める決意を改めて深くいたしました。

韓国につきましては、友好協定を締結している忠清南道（チュンチョンナムド）から、同道が主催する農業フォーラムに招待を受け、今月13日から16日にかけて同道を訪問し、農業にかかる課題について、静岡県の取組を紹介しつつ討論を行ったほか、安煕正（あんひじょん）知事とも個別に会談いたしました。会談では、両県道の交流強化について確認したところであり、今後、一層の交流拡大を図ってまいります。また、ソウル大学に招かれ、総長との会談に臨んだほか、百済と古代の静岡の縁に触れた日韓交流にかかわる講演をいたしました。