優秀賞（静岡県建設業協会賞） 白糸の里

部門　田園・農山漁村部門

受賞者　白糸の里

所在地　富士宮市

地区の概要

「白糸の里」は、富士山の西麓に位置し、稲作を中心とした中山間地田園風景が広がっている地域です。

農業により先人からつないできたこの地の豊かな景観資源も、今は富士山とともに四季折々に様々な表情を見せ、訪れる私たちに安らぎを与えてくれますが、その背景には地域住民一丸となった努力の活動がありました。

白糸コシヒカリの銘柄米が収穫される平成棚田は、昭和62年当時、馬や牛も入れない網目のような千枚田だったものから、約20年間掛けて大規模圃場整備を行い、機械化・効率化を図り、生産量を維持拡大しています。

また、室町時代に村民の手堀りにより作られたという原川（農業用水路）には、「みだれ石積護岸」により白糸の原風景を残し、その周りに花木を植栽して懐かしい景観を現在も保全しています。

棚田の風景を一見するだけではわからない、長年の歳月をかけた地域協働による尽力が白糸の里にあります。地域住民の思いが紡ぐ田園風景が評価されました。

案内図