侵入犯罪の防犯対策
強盗対策
各地で犯罪実行者募集者情報(いわゆる「闇バイト」)に応募したと思われる者が、複数で深夜にハンマー等で窓ガラスを破壊するなどの方法で住宅に押し入り、住民に暴行を加えるなどして多額の現金を奪う極めて悪質な強盗事件等が発生しています。
このような犯罪に対しては、ソフト面とハード面の防犯対策が重要となります。
ソフト面の防犯対策
その訪問、もしかしたら、
「強盗に入るための事前準備」
かもしれません。
不審者は、
- 工事業者
- 不用品買取業者
- 保険外交員
- リフォーム業者
- 官公庁の調査員
- 通信事業者
になりすまして訪問します。
ハード面の防犯対策
犯罪企図者は、
- 人の目(人目につくのを嫌がる)
- 音(警報音等の大きな音を嫌がる)
- 光(明るく照らされるのを嫌がる)
- 時間(侵入に5分以上かかるのを嫌がる)
を嫌います。
防犯機器の紹介
資料提供:静岡県防犯設備士生活安全協議会
アツミ電氣株式会社
CP部品について
「CP部品」とは
防犯性能は、人為的破壊行為による侵入手口に対する抵抗力を示すものです。
侵入者がピッキングやドア錠のこじ破りなどの行為を開始してから建物内部に侵入可能な開口になるまでの時間を「抵抗時間」と呼び、商品ごとに定められた試験を行い、抵抗時間が5分間以上であることを確認されたものが「防犯性能の高い建物部品」(CP部品)として公表されています。
※CP製品は、客観的に評価された防犯性能を有する部品ですが、侵入を完全に防ぐものではありません。従って侵入犯罪による部品の損害も同様に損害賠償の対象とはなりません。
「なぜ、5分?」
財団法人都市防犯研究センターの調査によると、侵入に手間取り、侵入をあきらめる時間について「2分以内」と答えた被疑者が17.1%、「2分を超えて5分以内」と答えた被疑者は、
51.4%となっています。
つまり、犯罪者の攻撃に対し建物部品が「5分」耐えることができれば、約7割の犯罪者が侵入をあきらめるということなのです。
この「5分」耐えることを防犯性能の基準としました。
「共通標章(CPマーク)」
CPマークは「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載された「防犯建物部品」のみに与えられます。
「防犯性能の高い建物部品目録」には、平成15年度以降における試験の結果に基づいて、防犯性能試験により一定の防犯性能があると評価した建物部品(錠前、ドア、ガラス、サッシ、ウィンドウフィルム等)、17種類、3,484品目が登録・公表されています。(令和6年9月末現在)
その他の防犯対策
- 建物の周りに侵入の足場となるような物(プランターなど)を置かないようにしましょう
- 周囲から見通しが良くなるよう植栽等は剪定(せんてい)しましょう
窓ガラスの耐久性能
警察本部では、一般的に使用されている窓ガラスや防犯フィルムを貼付した窓ガラス、防犯ガラス(CP部品)の耐久性能の実演実験を行い、その結果をYouTube「静岡県警察公式チャンネル」に掲載しています。
警察からのお願い
各地で犯罪実行者募集情報に応募したと思われる者が、複数で深夜にハンマーやバールで窓ガラスを破壊して住宅に侵入し、被害者に暴行を加えるなどして多額の現金を奪うという極めて悪質な強盗事件等が多発しています。
皆様には、
- 就寝中はもちろん、在宅時も施錠するなど、戸締まりを徹底する
- 訪問者に対しては不用意にドアを開けず、まずドアスコープやインターフォン越しなどで確認する
- 対応するときも、インターフォン、ドアチェーン、ドアロック越しに対応する
- 外出先から帰宅したときは、周囲に人がいないか、よく確認する
- 電話等で在宅状況、家族構成、資産状況等を聞かれても答えない
- 自宅に必要以上の現金を置かない
- 不審に感じたときは、ためらわずに110番通報する
- 防犯性能の高い建物部品(錠、ドア、ガラス、防犯フィルム、シャッター等)を設置、活用する
- 防犯設備機器等(防犯カメラシステム、センサー付きライト、カメラ付きインターフォン等)を設置、活用する
などの対応をお願いします。
関連資料
- 住まいの防犯チェック (PDF 1.0MB)
- 防犯性能の高い建物部品の紹介(外部リンク)
- 防犯設備に関する相談 静岡県防犯設備士生活安全協議会(外部リンク)
- 令和6年のさくら通信+・静岡かわら版(広報紙)
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このページに関するお問い合わせ
警察本部生活安全部生活安全企画課
〒420-8610 静岡県静岡市葵区追手町9番6号
電話番号:054-271-0110(代表)