静岡県有機農業栽培指針
静岡県有機農業推進計画に基づき、平成25年3月に策定しました。
有機農業では多様な技術が導入されている実態があるなかで、本指針では有機農業推進法の定義に沿った技術を示すとともに、科学的な解説を加えました。
有機農業に利用できる基本的技術
1)土壌に関すること
- 土壌の改良方法の概要
- 有機物による土づくり
- たい肥等有機質資材の利用
- 緑肥植物等の利用
- 有機質肥料の利用
- 有機農産物の日本農林規格で使用が認められている肥料及び土壌改良材(表A.1関係)
- 土壌診断に基づく施肥
2)有害動植物(病害虫・雑草)管理に関すること
(1)耕種的防除法
(2)物理的防除法
- 被覆栽培技術
- マルチ栽培技術
- 機械除草技術
- 温湯種子消毒技術(水稲)
- 熱利用土壌消毒技術
- 土壌還元消毒技術
- 光利用技術
(3)生物的防除法
- 生物農薬利用技術
- 対抗植物利用技術
- 除草動物利用技術
- 土着天敵利用技術
(4)その他の防除法
- フェロモン剤利用技術
研究事例
1)水稲関係
- 静岡県内における有機稲作経営の実態把握と栽培管理指標の作成
- 有機農産物に対する顧客価値の推定 一般消費者と日常的購入者との比較
- 効率的な雑草対策で有機稲作経営を改善
- 広域的な植生管理による斑点米カメムシ抑制技術
- 斑点米カメムシ抑制のための草刈り技術
- コオロギによる雑草抑制機能
- レンゲ栽培による土着天敵コモリグモ類の保全
- 微生物製剤(エコホープ)によるイネ病害防除法
2)野菜類関係
- 砂地露地畑における牛ふん堆肥由来窒素の動態
- 全量有機質肥料によるチンゲンサイの栽培
- シロネギ圃場における植生管理による土着天敵活用法
3)茶関係
- 静岡県における茶有機農業者の施肥管理実態
- 有機質肥料茶園の無機化窒素量の推定
- 刈り落とした枝葉の分解と養分動態
- 畜産堆肥を活用した施肥のポイント
- 茶園における畜産堆肥連用の効果
- 山間地におけるチャの有機栽培が病害虫の発生と収量、品質に及ぼす影響
- 交信攪乱剤によるチャのハマキムシ類の防除法
- チャ園に生息する土着天敵類の生物多様性と環境保全の指標生物
4)果樹関係
- カンキツにおける有機物施用による施肥管理
- カンキツにおけるマシン油乳剤の効果的な使用法
- 環境保全型栽培カンキツ園に発生する生物多様性の指標生物
普及事例
1)有機農業の郷づくり推進事業の取組成果
- 伊豆南地域有機農業推進協議会等の活動
- 富士山麓有機農業推進協議会
- 倉平有機農業推進協議会
2)その他の活動成果
- 有機農業普及に向けた県民への啓蒙と就農サポート
- 富士山麓有機農業推進協議会による就農サポートの取組
別冊
有機農業・有機農産物とは
有機農産物の日本農林規格で使用が認められている農薬
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