西部地域の森林・林業

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ページID1052292  更新日 2024年9月17日

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森林を、守り、育て、活かす。森林との共生をめざして。

管内には、天竜地域のスギ、ヒノキ人工林、浜名湖周辺の里山地帯の広葉樹林、遠州灘沿いのクロマツ海岸林、県立森林公園周辺のアカマツ林など、多彩な森林が広がっています。
これらの森林には、木材供給のほか、水資源のかん養、県土の保全の機能があります。また、保健休養の場を提供しており、二酸化炭素吸収による地球温暖化の防止機能も期待されています。
健全で潤いのある森林の育成に努め、森林と県民の共生を推進します。

写真:木

森林資源の循環利用の推進

天竜川中下流の地域は古くから木材の集積地として各種木材産業が発達してきました。
森の恵みである木材を効率よく利用するため、路網の整備をはじめ、林業機械化の推進、木材加工流通施設の整備を推進しています。
また、木材は地球環境にやさしい「再生できる重要な資源」です。林業は、その循環利用を進める重要な役割を果たしています。

写真:森林
手入れの行き届いた森林
写真:木材生産
林業機械を利用した木材生産
写真:天竜材の家
天竜材の家

森に親しみ、協働で進める「森づくり」

森林には、心身をリフレッシュする働きがあります。
県立森林公園(浜北、大草山)や天竜の森(佐久間・春野)には、年間約100万人の人々が訪れ、散策等を楽しんでいます。
また、県ではNPO、ボランティアグループ、企業等の森づくり活動を支援しており、森林環境教育の場としても利用されています。

写真:森林体験教室
森林体験教室(県立森林公園)
写真:企業の森づくり
企業の森づくり
写真:天竜の森
天竜の森

森林の適正な整備・保全の推進

森林には、「緑のダム」として水を蓄え洪水を抑える働きや、土砂崩れや海からの強風や飛砂を防ぐ働きなど「公益的機能」があり、地域の暮らしと産業を守っています。この機能を十分に発揮させるため、造林・間伐などの森林整備事業、治山事業、森の力再生事業、松くい虫防除事業などを行っています。
明治時代に浜松に住んでいた金原明善翁は、天竜川の氾濫を防ぐために、私財を投じて上流域の植林を進め、今では天竜美林として有名になっています。

写真:治山ダム
渓流を安定させる治山ダム

写真:海岸防災林

写真:海岸防災林
砂や潮風から生活を守る海岸防災林

森の力再生事業の推進

「森づくり県民税」により荒廃森林の再生を進めています。整備対象林地は森林所有者による整備が困難な荒廃森林です。森林を整備する技術・能力を持った民間企業や森林組合等が整備します。県が費用負担するので森林所有者の負担はありません。

これまでの取組成果

事例(1) 地元高校生による事業実施地の整備

聖隷クリストファー高等学校では、教育の一環として、同校が所有する学校林の整備を30年にわたって実施してきました。
その新たな活動場所として、平成28年度に引佐町森林組合が整備した竹林(浜松市中央区神ヶ谷町、1.69ha)を活用したい旨の要請が同校からあり、神ヶ谷町自治会の承諾によって、整備林地の維持管理作業へ生徒の参画が実現しています。

聖隷クリストファー高生による竹林の維持管理作業の写真
聖隷クリストファー高生による竹林の維持管理作業

事例(2) 市道周辺の整備

令和元年度に、湖西市立知波田小学校の通学路へ隣接する林地で、市道へはみ出した広葉樹の大径木や竹を除去する伐採0.58haを実施しました。
本件は倒木の危険のみならず、防犯や不法投棄の問題の解消に貢献しました。

整備前の様子

大知波市道の整備前の写真

整備後の様子

大知波市道の整備後の写真

本所管内の地区別整備実績について

本所管内(主に天竜区以南)では、主に三方原台地から西側に竹林・広葉樹林が点在し、特に旧西区・北区ではまとまった竹林も見られることから、竹林・広葉樹林の整備を中心に取り組んでいます。

本所の地区別整備実績のグラフ
天竜区以北は西部農林事務所(天竜農林局森林整備課)が実施します。

このページに関するお問い合わせ

西部農林事務所 森林整備課
〒430-0929 浜松市中央区中央1丁目12番1号
電話番号:053-458-7234
ファクス番号:053-458-7239
seinou_shinrin@pref.shizuoka.lg.jp