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更新日:平成24年5月25日

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循環型社会学2時間目

3Rの推進

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2時間目は、1つ目の施策「3Rの推進」について説明します。

環境 かんきょう への負荷ができる限り軽減された「循環 じゅんかん 型社会」を形成するためには、Reduce(リデュース:ごみの発生抑制 よくせい )、Reuse(リユース:再利用)、Recycle(リサイクル:再生利用)によるごみの減量への取り組みが重要です。

この3つの言葉の頭文字をとって、3R(スリーアール)と呼んでいます。

博士

3Rの考え方

3Rの考え方は、まずはごみを出さない「リデュース」が優先され、続いて り返し物を使う「リユース」、最後に不要になった物を原料として利用する「リサイクル」とされています。

最近では、Refuse(リフューズ:ごみになるものを断る)、Return(リターン:使用後、購入元 こうにゅうもと もど す)、Repair(リペア:修繕 しゅうぜん して使う)などの様々なRを ふく め、「4R」や「5R」の取り組みも進められていますが、静岡県では、これら多様なRを含む広い概念 がいねん として3Rを解釈 かいしゃく し、循環 じゅんかん 型社会に向けての一つ目の施策 しさく として、その推進に取り組んでいます。

リデュース・リユースの 促進 そくしん

県民1人1日あたりのごみの 排出 はいしゅつ 量は、2008年をピークに減少 傾向 けいこう にありますが、現在約1kgになっています。県では、この減少傾向を定着させ、一層推し進めるために、ごみの排出量を”さらに1割” 削減 さくげん することを目指した「ふじのくに 廃棄 はいき 物減量計画」を展開しています。

また、現在家庭の生ごみの4割が手つかずの食品や食べ残しで、残りが調理くずであることから、「もったいない」の精神を 高揚 こうよう し、 継承 けいしょう する機会を提供するため、体験型学習の指導法を習得できる講座を開設し、各地域におけるリーダーの養成を行っています。

さらに、県では、 環境 かんきょう 負荷の少ないライフスタイルを求める消費者と、3Rや環境 配慮 はいりょ につながる商品・サービスの提供に取り組んでいることを伝えたい小売店、飲食店、ホテルなどの事業者とを結ぶ「ふじのくにエコショップ宣言制度」を拡大しています。大量廃棄物排出事業者に対し、その発生 抑制 よくせい 指導を強化し、県自らも一事業者として、環境に配慮した事務用品や資材などの計画的導入など、率先して環境負荷の 低減 ていげん を図っています。

リサイクルの 徹底 てってい

世界有数の自動車生産国の日本。その一方で、毎年かなりの数の自動車が 廃車 はいしゃ として解体されており、県内でも年間約8,400台(2010年実績)もの自動車が解体されています。しかし、自動車は、その90%がリサイクルに使用されており、残りの20%もシュレッダーダストとして、燃料や道路の 舗装 ほそう 材としてリサイクルされています。

日本のペットボトルの回収率は、23.5%のアメリカに比べても、69.2%とダントツ1位で、衣類やフロアマット、ボールペンや新しいペットボトルとしてリサイクルされています。 1975年4月に、全国に 先駆 さきが けてごみの分別収集を始めた沼津市を有する本県では、 循環 じゅんかん 型社会形成のための法律の 円滑 えんかつ な推進と、 企業 きぎょう におけるリサイクルの自主的な取り組みを推進し、リサイクルの徹底を図っています。

地域 循環圏 じゅんかんけん の構築

家庭、旅館や飲食店などからでた食品や食べ残しを飼料化・肥料化し、地域内の家庭菜園や農業に活用したり、古い家具や古紙などの資源の再使用・再利用を うなが しています。

また、丸太の木くずや家庭の生ごみ、動物の 糞尿 ふんにょう などを再生可能な生物由来の有機物=バイオマスを、エネルギーとして地域で活用する仕組み作りを 促進 そくしん しています。

循環 じゅんかん 型ビジネスの拡大

県では、循環資源の再利用について、試験研究機関と 連携 れんけい して調査・研究し、再生利用事業の 実施 じっし に向けて、民間事業に提案しています。

また、県では、 廃棄 はいき 物の減量と再利用を目的に、2005年に始めた「静岡県リサイクル製品認定制度」において、リサイクル認定製品数の拡大に努めるとともに、認定製品の利用 促進 そくしん と公共工事などにおける活用を図っています。

みな さん、「ふじのくにエコショップ宣言制度」と「バイオマス」、「静岡県リサイクル製品認定制度」の3つについて調べてみて下さい。

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