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更新日:平成24年5月25日

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循環型社会学3時間目

廃棄物の適正処理・資源の循環利用・水循環の確保

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3時間目は、下記の施策について説明します。

  • 廃棄 はいき 物の適正処理の推進
  • 資源の 循環 じゅんかん 利用の推進
  • 循環 じゅんかん の確保
博士

廃棄 はいき 物の適正処理の推進

適正処理の推進と不法 投棄 とうき の未然防止

産業廃棄物の不法投棄は、残念ながら世界遺産登録を目指している富士 山麓 さんろく を中心に、県内各地で発生しています。不法投棄は、 環境 かんきょう に悪 影響 えいきょう あた える おそ れがあることに加え、廃棄物の処理制度を るがす要因にもなります。

そこで、県では、不法投棄を未然に防止し、また、早期に発見するために、パトロールや 監視 かんし カメラの設置、不法投棄110番の開設、キャンペーンなど、様々な対策を 実施 じっし しています。

各産業分野におけるリサイクルの推進

産業分野ごとのリサイクルを進めることは、各産業の持続性を確保する上で大 変重要です。県では、 排出 はいしゅつ 量が多い建設 廃材 はいざい の再資源化と、 恒常 こうじょう 的に排出される 食品 廃棄 はいき 物や水産加工 残渣 ざんさ の飼肥料化による再資源化を推進しています。

資源の 循環 じゅんかん 利用の推進

森林資源の 循環 じゅんかん 利用の推進

戦前戦後を通して積極的に植林されたスギやヒノキなどの人工林の ほとん どが、現在使うことができる大きさにまで成長しています。これらは、水源かん養や災害の防止、二酸化炭素の吸収など、私たちの暮らしに めぐ みをもたらしながら、経済的にも活用できるように先人が積み重ねてきた努力の 賜物 たまもの です。ここから生産される木材は、生活にうるおいと豊かさを あた えるものであり、森林・木材と私たちは密接な関係で結ばれています。

全国的にも森林資源が豊かな本県では、一流の「ものづくり」と「ものづかい」を組み合わせて、2015年までに2009年対比約1.7倍の県産材の生産量と利用を増やすことにより、森林資源の循環利用の 促進 そくしん を目指しています。 また県は、県独自の基準をクリアした品質の確かな県内産材製品、「しずおか優良木材」を使った家を取得する県民に対し助成し、県産材の利用を進めています。

未利用資源の利用 促進 そくしん

県では、未利用資源の 循環 じゅんかん 利用を促進するため、下水処理場で水と 汚泥 おでい 分離 ぶんり 処理された汚泥をセメントなどの建築材料や肥料として、100%リサイクルを目指しています。また、森林の整備ででた 間伐材 かんばつざい 林地残材の利用促進を図っています。

循環 じゅんかん の確保

水資源の有効利用と適正管理

富士山に赤石山脈、富士川に大井川、天竜川と、豊かな森林資源と水資源を有する本県。良質な水資源である地下水は、生活用水、農業用水、工業用水などに用いられ、私たちの生活や経済活動を支えていますが、けっして無限に利用できるものではありません。使いすぎれば、地下水位の低下や 地盤沈下 じばんちんか 、海岸部における塩水化など、様々な地下水障害が発生するおそれもあり、県民共有の資源としての適切な管理が必要です。

このため、県では、独自の条例を制定し、地域を指定して 揚水 ようすい 規制を行うとともに、地下水位(13地域、155か所)、塩水化(10地域、330か所)、地盤沈下(6地域)の 状況 じょうきょう を定期的に観測、調査しています。 また近年、地球規模の気候変動や人口増加、都市化の進展に ともな い、世界は「水の危機」に直面していると言われています。

「少なくなって初めて知る水の大切さ」となる前に、私たち一人ひとりが水の大切さを改めて考え、生活の中で節水を 実践 じっせん していくことが、これまで以上に必要になっています。 そこで、県では、 啓発 けいはつ 運動の 一環 いっかん として、次代を担う小学生に対し、出前講座「水の教室」を実践しており、わかりやすい授業に高い評価を受けています。

森林の持つ水源かん養機能の確保

県では、「もりづくり県民税」を財源として、 荒廃 こうはい した森林の整備を進め、「森の力」(水源かん養機能など)を回復させる森の力再生事業を 継続 けいぞく して 実施 じっし し、保安林の目的に そく した治山事業を推進しています。

みな さん、天竜材を世に出す会(テンダス)の活動と出前講座「水の教室」を調べてみて下さい。

4時間目では、これまでの学習の成果を発揮すべく、 復習テストに 挑戦 ちょうせん してみて下さい。

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