浜岡原子力発電所の津波対策工事の点検(記録)(2021年度分)

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ページID1041849  更新日 2023年1月11日

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2022年3月29日

原子炉施設において溢水が発生した場合、設備の機能に支障が生じる恐れや放射性物質を含む液体が外部へ漏洩する恐れがあります。このため、施設内では重要設備や放射線管理区域への溢水伝播防止対策等を実施しています。

今回は、その内、空調ダクトに施工された浸水防止ダンパの設置工事について、書類点検と据付け状況等について確認を行いました。

点検の結果、上記については、中部電力の計画どおり実施されていることを確認しました。

写真:2022年3月29日点検の様子1

写真:2022年3月29日点検の様子2

2022年1月24日

重大事故発生時においては、炉心の冷却状態を把握することが重要であり、原子炉圧力容器内の水位を計測する水位計等により監視を行っています。

この水位計は、原子炉圧力容器側の配管(炉側配管)の水圧と凝縮槽側配管の水圧との差を基に水位を計測しています。福島第一原発の事故では、凝縮槽側の水が蒸発して正確な水位が測定できなくなったと考えられています。そのため、凝縮槽側の水が蒸発しておらず、水位計が正常に機能していることを確認できるよう、凝縮槽や配管に温度計を設置しました。

今回は、この温度計について書類点検と現場確認を行いました。

点検の結果、上記については、中部電力の計画どおり実施されていることを確認しました。

写真:温度計の設置について説明を受ける

写真:設置状況等を確認1

2021年12月23日

プラント運転中に重大事故等が発生した場合は、主蒸気逃し安全弁(SRV)を開弁し、原子炉で発生した蒸気をタービンではなく圧力抑制室に貯めてある水の中に逃す仕組みになっています。

このSRVは、通常は電磁弁の開閉により窒素ガスを供給して作動させますが、電磁弁が動作しなくなった場合等の対策として、別系統で窒素ガスを供給する設備(代替高圧窒素ガス系)を整備しています。

今回、代替高圧窒素ガス系の設置工事について、書類点検と現場確認を行いました。

点検の結果、上記については、中部電力の計画どおり実施されていることを確認しました。

写真:代替高圧窒素ガス系の設置工事について説明を受ける

写真:設置状況等を確認2

2021年11月25日

炉心溶融事故が発生し、原子炉格納容器内に注水した場合、長期にわたり原子炉格納容器の安定状態を維持するためには、格納容器内の水位監視が必要となります。

水位の上昇・減少を連続的に監視できる水位計(低水位確認用及び高水位確認用)の設置について、書類点検と現場確認を行いました。

点検の結果、上記については、中部電力の計画どおり実施されていることを確認しました

写真:水位計等の機能について説明を受ける

写真:低位水位計の設置状況等を確認

2021年8月4日

本日、浜岡原子力発電所の津波対策工事ほか追加工事の第105回現場点検を実施しました。

炉心の損傷により原子炉格納容器内の温度・圧力が上昇した際に、水素や水蒸気を格納容器外へ放出(ベント)すると、中央制御室にも放射性物質が流れ込むことが想定されます。この場合において、運転員が待避して、その被ばく量を低減することができる待機所の設置※(4号機)について、書類点検と現場確認を行いました。

点検の結果、上記については、中部電力の計画どおり実施されていることを確認しました。

※運転員の実効線量が7日間で100mSvを超えないように、遮蔽扉設置、高気密性等の対策を実施

写真:2021年8月4日点検の様子1

写真:2021年8月4日点検の様子2

2021年6月23日

本日、浜岡原子力発電所の津波対策工事ほか追加工事の第104回現場点検を実施しました。

今回、浜岡原子力発電所4号機の燃料プールスプレイ系※で用いる設備の一部(屋外分の可搬ホース類及びポンプ車等)について、書類点検と配備状況等の現場確認を行いました。

点検の結果、上記については、中部電力の計画どおり実施されていることを確認しました。

※燃料プールの水位が低下し、使用済燃料が露出する様な重大事故が発生した場合において、水を使用済燃料に直接スプレイすることで燃料損傷の進行を緩和する設備

写真:燃料スプレイポンプ車について、担当者から説明を受ける

写真:可搬ホースの接続を確認

2021年5月25日

本日、浜岡原子力発電所の津波対策工事ほか追加工事の第103回現場点検を実施しました。

今回、浜岡原子力発電所4号機の使用済燃料プール上部空間線量計※の設置工事について、書類点検と据付状況等の現場確認を行いました。

点検の結果、上記については、中部電力の計画どおり実施されていることを確認しました

※使用済燃料プールの冷却・注水機能が喪失した際に、重大事故等の過酷な状況でも機能する放射線量測定装置を設置。

写真:担当者から説明を受ける。写真中央に測定装置がある。

写真:図面を見ながら確認。

2021年4月28日

本日、浜岡原子力発電所の津波対策工事ほか追加工事の第102回現場点検を実施しました。

今回、標記に係る浜岡原子力発電所4号機の緊急時窒素封入系について、書類点検と現場確認を行いました。

なお、第98回(令和2年12月23日)の現場点検においては、緊急時窒素封入系※のうち可搬型窒素ガス発生設備の整備状況を確認しています。

本日は窒素ガス注入口、建屋内常設配管及び遠隔手動装置(ユニハンドラー弁)等の整備状況等について書類点検と現場確認を行いました。

点検の結果、上記については、中部電力の計画どおり実施されていることを確認しました

※重大事故(炉心損傷)の発生時に可燃性ガスによる爆発を防止するため、原子炉格納容器内等へ窒素ガスを注入して可燃性ガスの占める割合を下げるもの。

写真:担当者からの説明を聞き確認

写真:ユニハンドラー弁の状況を確認

このページに関するお問い合わせ

危機管理部原子力安全対策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2088
ファクス番号:054-221-3685
antai@pref.shizuoka.lg.jp