推進員メッセージ11(福元禮子)

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ページID1018590  更新日 2023年3月2日

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家庭と地域と学校の「つなぐ」をめざして継続は力なり~蒲原東小学区の実践より~ 【福元禮子推進員(静岡市)】

私が、人づくり推進活動で主として取り上げている分野は、小学校や幼稚園での勤務経験を生かした「家庭と子ども」です。懇談会の対象がPTAの役員、母親が多いため、子どもの生活習慣に関わる内容に関心が高く、日々の生活の中で継続的な実践が可能な分野と言えるからだと考えます。一方で、近年の子どもを取り巻く環境が大変厳しく、教育改革の大きな課題となったことも注視しなければなりません。
人づくり推進員を始めて7年目を迎えましたが、活動の中で特に印象に残っている、蒲原東小学校区の活動を紹介させていただきます。

蒲原東小学校区では、「ふきあげ地域懇談会」を下記の目的と運営組織のもと、平成19年度に立ち上げました。
目的:家庭・地域・学校が連携しながら「豊かなこころざしをもち、自己実現を図り、社会に役立つ」子どもを育てるための話し合いの場とする。
地域懇談会運営組織:蒲原東小PTA・蒲原東小教職員・蒲原連合自治会
この中で、三者は相互の立場を生かし、互いに連携し目的を達成したいと考えています。

私は、心身ともに豊かな子どもの育成には、基本的生活習慣の基盤を確かなものにすることが第一だと考えます。今回の教育改革においても、家庭教育の重要性をうたっています。ですから私は、家庭と子どもをテーマに基本的な生活習慣の必要性、子どもの可能性を引き出すために大切なこと、早寝・早起き・朝ご飯の価値等について、人づくりの資料を提示しながら提言してきました。
この地域のすばらしさは、なんと言ってもPTAの「子育てに関する情報交換や悩みを学校職員や地域の方々と語り合える場としたい。」という願いを貫き、毎年同じテーマで懇談会を意図的に継続していることです。このことは、まさに今、少子化や核家族化で子育てに不安を抱いたり、自信をなくしたりしている子育て世代への力強い支援に直結するものと考えます。
本年度は、第三回目の懇談会でした。今回は蒲原地区の小学校・中学校・高校の関係者が出席した拡大懇談会になりました。各校のPTA関係者、校長先生、自治会長様はじめ地域の関係者の熱心な参加により、昨年にもまして力強さを感じる会でした。
子ども達の健やかな育ちに必要なものは何かが、おおよそ共通理解できたであろう今年は、家庭・学校・地域の連携を踏まえて、今できることは何だろうかをグループで話し合いました。
小さな一歩が、毎年の繰り返しの具体を通して、少しずつ意識改革が図られ、地域全体に広がりを見せていることを実感しています。これは、地域懇談会実践運営組織の人々のリーダーシップのもと、家庭や地域総ぐるみで子ども達に本気で温かなまなざしを注いでいることの証ではないでしょうか。

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部総合教育局総合教育課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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ファクス番号:054-221-2905
sougouEDU@pref.shizuoka.lg.jp