河津川水系河川整備計画の策定

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ページID1046893  更新日 2023年1月24日

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はじめに

河津川の上流部は渓谷や滝を形成し、山地を流れる渓流的な様相を見せるなど、風光明媚な箇所が多く存在しています。一方、上流4km付近に位置する峰橋を境とした下流域は、沖積低地が形成され、その中央を河津川が貫流し、相模湾に注いでいます。
近年は、全国各地で局地的豪雨や台風等の異常気象により甚大な被害が発生しており、静岡県においても、平成22年9月の台風により記録的な大雨が観測され、小山町で甚大な被害が発生しています。
河津川の流域においても、前線や台風が集中しやすい地域であり、かつ、降雨を早期に河川へと流出させ、短時間のうちに増水させる急峻な地形であることも相まって、戦後、幾度もの風水害に見舞われています。また、河津町の市街地の大部分は、沖積低地内に形成され、市街化された区域の70%程度がこれにあたり、洪水により甚大な被害の恐れがあるため、水害に対し安全で安心して暮らせる川づくりが望まれています。
一方、川沿いの河津桜並木は、河津町の観光シンボルとして全国的に有名であり、地域住民の憩いの場として親しまれているとともに、鮎釣りのメッカとしても有名であり、河川の利用が盛んであります。
このような背景から、静岡県では、治水・利水・環境が調和する具体的な計画を定める「河津川水系河川整備計画」を策定することとしました。
計画策定にあたっては、住民の代表者や様々な分野の専門家からなる「河津川水系流域委員会」を設立し、流域内の治水施設の整備、流域内の自然環境の復元、保全等について幅広いご意見を頂きながら検討を行い、河川整備計画に反映させていくものとします。

第1回流域委員会(平成24年3月21日開催)

学識経験者、関係機関や地域住民の意見を参考に、河津川水系の治水施設の整備や維持管理について具体的な計画を定める「河津川水系河川整備計画」を策定するため、「河津川水系流域員会」を設立し第1回流域委員会を、以下の議題で開催しました。

  • 議題1流域及び河川の概要について
  • 議題2河津川流域の現場視察
  • 議題3河津川水系河川整備方針(原案)の概要について

当日の資料

第2回流域委員会(平成28年11月1日開催)

第1回流域員会開催後、国から東日本大震災後の津波対策の方針が示され、河津川河口部の対策を検討するまで開催を見送っていましたが、このたび、津波対策の進め方について話し合いの準備が整ったことから、第2回流域委員会を開催しました。
今回は、前回開催から4年半経過していることを踏まえて、「前回の意見報告」及び「流域及び河川の概要」と「現場視察」を議題として委員の方々から御意見をいただきました。

  • 議題1第1回河津川水系流域委員会の意見の報告
  • 議題2流域及び河川の概要について
  • 議題3河津川流域の現場視察

当日の資料

議事要旨

河津川流域における河津桜並木基本方針

河津町の河津桜は早春を告げる早咲きの桜として知られ、河津川沿いをメイン会場として行われる「河津桜まつり」には、100万人近い観光客が訪れます。

この桜並木は、昭和40年代以降に順次植樹されており、今後老木化が進み、近い将来枯死するものが出てくることが予想されています。一方、河津川沿いの桜は、堤防内に根を張るなど、平成10年に国が定めた「河川区域内における樹木の伐採・植樹基準」を満たしていないものも多く、観光と治水の両立を図りながら対応を進めていく必要があります。

これまでも、地域住民と行政が連携して河津桜の保全に取り組んでおり、平成23年には「河津川における河津桜維持管理行動計画」を策定し、平成27年度には「河津桜保護育成計画」に基づき「河津桜守人」を認定して地域で適切に桜の手入れをする取組にも着手しました。さらに、平成28年度からは、地元関係者・有識者・行政による「河津川流域における河津桜並木景観検討会」において、観光振興の観点も加えて、河津桜と河津川の共存・共栄を図る計画の検討を進め、検討内容を「河津桜並木基本方針」としてとりまとめました。

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