推進員メッセージ4(増田喜代子)

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ページID1018613  更新日 2023年1月13日

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子どもとしっかり向き合って(認め合うことの大切さ) 【増田喜代子推進員(裾野市)】

考えられないような悲しい事件が続きます。「もっと話を聴いてほしかった」「会話がなかった」など、罪を犯した人が親とのかかわりを求めていたことが報道されています。

このような事件を聞くたびに、自分にできる事は何かと考えています。

今、私は静岡県人づくり推進員をお受けしています。私たちは、子育て中の親御さんに人づくりの土台となる、とても大切なことを伝えています。私にできることは、少しでも多くの方に、地道に「大切なこと」を伝えていくことだと思っています。

私の町では、伝える機会を作ってくださった前の推進員の配慮で、昨年度から、公立の幼稚園を中心に懇談会を進めています。とはいえ、ネットなどで多くの情報を得ることができる世代に、人づくり懇談会が受け入れられるかどうか、不安でした。しかし、結果は逆でした。どこの園でも、多くの親御さんが真剣に話を聞き、意見を出してくれたのです。

事前に幼稚園の状況をお聞きし、要望も伺ったことが功を奏しました。つまり、懇談会を充実したものにするためには、打ち合わせをしっかりすることが大切なのです。

懇談会の進め方について、参考になるかどうかはわかりませんが、私のやり方を記してみます。

「みなさん、こんにちは。今朝起きてから、何人の方と挨拶をされましたか。」

「1人?」「2人?」「3人?」「5人以上の方?」「子ども、パートナー、両親とはいかがでしたか?」

多くの方がどこかで手を上げてくださいます。皆さんが懇談会に参加していただける意思の確認ができたところで、静岡県の人づくりについて冊子を紹介しながら自分の立場を説明し、合わせて挨拶の大切さについて話を始めます。

「挨拶は簡単にできて、とても大切なコミュニケーションです。1日のスタートは気持ちよく始めましょう。」

うなずく人が多くなってきました。個食のこと、お手伝いのこと、兄弟、姉妹の置かれている立場のこと、同居のこと、義母の美しい言葉遣いのこと、お友達と比べないこと、私自身の3人の子育ての失敗談をわかりやすく話しながら共感してもらうように心がけました。

大切にしている言葉も伝えます。

「あなたのお子さんが地球の中のどこの部分を支える人になるのでしょう。」

もうひとつ、

「かごに乗る人、担ぐ人、そのまたわらじを作る人、どの人もみんな必要な人です。何かができる人になるように見守り、応援しましょう。」

メモを取る人が見受けられます。最後に、「子どもをぎゅっと抱きしめてください」と締めくくります。その後何人かの子育てのエピソードをお聞きして、1時間余りの懇談会の終了です。

後日、多くの幼稚園からアンケートが届きました。挨拶のこと、言葉遣いのこと、こどもとしっかり向き合っていこう、何よりうれしいのは「こどもをぎゅっとしました。」「肩の力を抜いて子育てします。」といったことばです。

これからも少しでもお役にたてるよう、自然体で肩の力を抜いて皆さんとの懇談会に臨みたいと願っております。

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部総合教育局総合教育課
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