新橋の特長
特長1 周辺の景観に配慮した色彩とデザイン
富士川かりがね橋は、一級河川富士川にかける橋長742mの長大橋です。当橋梁の建設位置周辺では、富士川の西岸から富士川、岩本山、世界遺産に登録された富士山などを眺望できます。
このため、新橋の設計では、有識者を交え景観に配慮した色彩やデザインを採用しました。色彩では、周囲の景観を極力阻害しないグレーベージュやダークブラウンを中心に組み合わせました。また、当橋梁は周囲の風景も含めると下流からの眺めがよいため、照明灯や道路案内標識は目立たない新橋上流側に配置しました。
特長2 一級河川富士川の治水への配慮
富士川かりがね橋は、富士平野の頂部で急流河川富士川が南下する位置に建設します。すぐ上流域では、富士川が東西の山々にはさまれながら流下してきますが、新橋建設地付近では、富士川が扇状地的に広がるところで、川の流れが複雑です。
このため、新橋建設に伴う治水上の影響を極力小さくすることを目的として、水理解析(シミュレーション)や水理模型実験を実施し、専門家の意見を反映して橋梁構造を決定しました。当橋梁は6基の橋脚が設置されますが、富士川の計画高水量16,600m3/s(150年に一度の確率)を想定して、橋脚の向き、形、根入れ深さを決定しました。
特長3 先端技術を導入した橋梁構造
富士川かりがね橋は7径間の橋梁で、橋台が2基、橋脚が6基設置されます。このような場合、通常橋梁上部は7つの桁に分かれますが、当橋梁では先端技術を取り入れ、7つの桁を1つにまとめました。
これにより、7つの桁を結ぶジョイントが省略でき、ジョイントで発生する不快な騒音をおさえ、快適な自動車走行を実現します。また、耐震性にもより優れた構造となり、地震時の緊急輸送路としての大きな役割を担います。
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