共生する湾
環境と調和した水産業
駿河湾では、古くから沿岸漁業、沖合漁業、遠洋漁業が盛んに行われてきました。
近年は、海洋資源の保全管理に力を入れ、桜えび漁の漁期管理や、静岡県水産技術 研究所による栽培漁業の推進など、環境と調和し水産業への取り組みもすすめられてい ます。
国内外から注目を集める観光業
静岡県は、富士山、伊豆半島、南アルプス、浜名湖などの多くの観光資源を有する県であり、2013年の富士山の世界文化遺産登録により、国内外からの観光客が年々増加しています。
駿河湾周辺にも、多くの名所・旧跡などの観光スポットがあります。
清水と伊豆土肥を結ぶ「海の県道223号」
静岡県は、清水と伊豆土肥を結ぶフェリー航路を「海の県道223(ふじさん)号」と認定し、駿河湾からの富士山の眺望が楽しめる観光ルートを開発しています。静岡市の名勝・日本平、国宝の久能山東照宮から、伊豆の温泉・伊豆半島ジオパークまで、駿河湾を中心とした周遊観光に力を入れています。
ものづくり県・静岡県を支える駿河湾
海上輸送のルートとしても、駿河湾は活用されています。
静岡県は、主要港湾である「清水港」「田子の浦港」「御前崎港」の3港を「駿河湾港」として整備しています。
清水港は、コンテナの取り扱い高が50万TEU超となる全国7位の港であるとともに、その景観は「日本三大美港」として知られており、近年はクルーズ船の寄港も増加するなど、 観光の港としても注目を集めています。
田子の浦港は、化学工業・製紙業の取り扱い港として発展しています。
御前崎港は、自動車部品の輸出を中心に、コンテナ船やRORO船による貨物輸送などを取り扱っています。
このように駿河湾は、物流の拠点として、私たちに経済的な恵みを与えています。
今後とも、私たちは駿河湾の活用を図るとともに、次の世代にもこの美しい海を伝えていきます。
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