ゲーム感覚では済まされない

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ページID2000496  更新日 2023年1月26日

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「ゲーム感覚では済まされない」 19歳 男性

私は、現在母と姉の3人で生活しており、父は海外へ単身赴任中で、これまで家族との仲が悪いと言った事もなく、ごく普通の家庭環境の中で育ち、今は専門学校に通っていますが、大学に進学したいという気持ちがあり、現在その勉強もしているのです。

この様に、普通の家庭の中で暮らしていますが、実は高校1年位から親に隠れて、法律で禁止されている薬物を使用するようになりました。

私は人間の精神世界に興味を持ち、色々な本を読んで勉強していたのですが、その本の中に「大麻・麻薬(LSD)等の薬物を使うことにより、意識を変えられる」といった下りを見つけたのです。

その文を読んで、私は「意識が変化するなら、自分の内向的な性格も変えられるかもしれない。」と思い、違法な薬物に興味を持つようになりました。

私は、そのような気持ちと薬物の作用に対する好奇心、また「大麻やLSDはオシャレ」といった若年層の流行にも流されて、ゲームをするような軽い気持ちで、大麻やLSDを手に入れて使用するようになったのです。

特にLSDを使うと、周りの景色が普通よりも色彩豊かに見え、音楽を聴いても音符が飛跳ねて見えるかのような気分になり、自分自身その不思議な感覚の中で「何も恐い物はない、誰とでも気軽に接することができる」といった気分を味わうことができ、私はその効果の虜になり、以後は大麻よりも主にLSDを使用するようになりました。

若者の間では様々な違法薬物が流行しており、私自身もそれらの流行に乗っていろいろな薬物を試してみたいという好奇心が一段と増し、LSD・大麻の他に覚醒剤や麻薬のMDMA(エクスタシー)にも手を出すようになったのです。

このように多種類の薬物に手を染めるようになった私は、自然とその遊びも派手になり、繁華街のディスコ等に出入りする等、これ迄とは一転して活発に行動するようになり、その場で出会った薬物の愛好家たちと夜明けまで遊んだりして、学校も休みがちになる等、どんどんと薬物の世界へと転落して行ったのです。

ついには、自分で薬物を使用するだけでは飽きたりず、遊ぶ金欲しさに薬物の密売を思い立ち、パソコン通信を使い注文を受け、見ず知らずの人に薬物を売るようになったのです。

しかし、このような生活は長くは続かず約1年半程たったある日、私は麻薬取締官に逮捕され、これまて自分が行ってきた事の重大さに初めて気が付きました。

ゲーム感覚で始めた薬物使用ですが、自分自身を含め、家族の事や社会に対する悪影響等についても、もっと早く気付いておればと反省する毎日です。

今後は、薬物に頼る精神的な弱さを改め、二度とこのような過ちを犯さぬように悔いのない人生を歩んでいきたいと考えています。

厚生省発行「薬物乱用のおそろしさ」より

このページに関するお問い合わせ

警察本部組織犯罪対策局薬物銃器国際捜査課
〒420-8610 静岡県静岡市葵区追手町9番6号
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