後悔先に立たず

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ページID2000492  更新日 2023年1月26日

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後悔先に立たず 22歳 男性

私は、22歳の男性です。現在は、覚醒剤所持及び使用の罪に問われ、留置されています。

今回逮捕されるきっかけとなったのは、私自身覚醒剤から足を洗いたいと思っていたことと、家族からの説得です。その結果、自首する決意を固め、親父の110番通報により自宅で逮捕されました。

私は、子供の頃からオートバイを盗んだり、喧嘩をして人に怪我をさせたりして、散々親に厄介を掛けてきました。元来の性格からか、高校を出て色々な仕事に就いたもののどれも長続きせず、遊び呆けているうちに地元の暴走族メンバーと仲良くなり、暴力団とも関わりを持つようになってしまいました。

そして、暴力団の友人等から誘われるままに「覚醒剤」を使って遊ぶようになり、昼夜が引っくり返ったような乱れた生活を送っていました。2年半前に初めて覚醒剤を使った時は、好奇心から「使ったらどうなるのかなぁ。」とドキドキしました。

そして、使ってみると、「体が軽くなり、物事に集中することが出来る。」「つばが絡み喉が渇く。」「いつも人に見られているような気がする。」等の感覚があったのですが、使用後については、「あんまり良いものじゃねえなぁ。」と思ったものです。

それからというもの、苛立つことや面白くないことから逃げたくて、覚醒剤を使い続けていました。覚醒剤を長期間にわたって使用しているうちに、効き目が悪いように感じ始め、少しずつ1回の使用量と使用する回数が増えていきました。

不思議なもので、使い続けているうちに頭の後ろの方から「てめえ何見てんだ、ぶっ殺すぞ。」とか、「今捕まえてやっから、そこで待っていろ。」等と変な声が聞こえて来るようになりました。

私は、覚醒剤を使い始める前まではこんな声が聞こえたことが無く、この声が聞こえ出すと怖くて仕方無くなります。この恐怖感は、体験した者でなければ絶対にわかりません。

私は、逮捕されてから暫くの間、留置場内で幻聴と腹痛に悩まされ、何度も留置場の担当さんに頼んで、精神科の医者と救急病院に連れて行ってもらいました。

今、自分のしてきたことを振り返ってみると、「何がよかったんだろう。仕事は無いは、借金は残るは、覚醒剤をやって良かったことなんて何も無かった。」と反省する毎日です。取り調べが進むうち、担当の刑事さんから覚醒剤の恐ろしさと、体調に及ぼす悪影響について、除々に気付かされています。「後悔先に立たず」とは、よく言ったものです。私は、現在身をもってこの言葉の重みを実感しています。

ここに、世の中の若者達に声を大にして言いたいのです。

覚醒剤なんかやっても、何も良いことは無いんだぞ!!

やって残るのは、借金と家庭崩壊と人生の破局だぞ!!

覚醒剤に逃げて、一時的に嫌なことや辛いことを忘れても、後回しになるだけで何も解決にもならないぞ!!

俺みたいになりたくなければ、絶対覚醒剤には手を出すな!!

警察庁発行「けいさつのまどNo.128」より

このページに関するお問い合わせ

警察本部組織犯罪対策局薬物銃器国際捜査課
〒420-8610 静岡県静岡市葵区追手町9番6号
電話番号:054-271-0110(代表)