飲食店におけるSDGsの取組について
1 はじめに
「SDGs」(エス・ディー・ジーズ)とは、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称のことです。 SDGsは、2015年9月に国連で開催された「持続可能な開発サミット」で採択された国際社会 共通の17の目標で、2030年までに達成することになっています。 また、国際社会が抱える社会、経済、環境の問題に取り組むことで、将来世代も含む、世界の 全ての人々が豊かな暮らしを送ることができる社会の構築を目標にしています。
ここでは、飲食店ができる取組の一例を掲載していますので、ご参考ください。
2 飲食店ができる取組
(1) 食材調達
・静岡県内で生産された食材を使用したメニューの提供
・エシカルな食材※を使用したメニューの提供
※エシカルな食材とは、オーガニック・有機JAS・MSC・ASC認証、フェアトレードの食材、アニマルウェルフェア(動物福祉)に配慮した食材などを指します。
(2) 環境配慮(フードロス削減に向けた取組、省エネ・節電・環境に向けた取組)
・未利用食材(規格外食材)の利用
・ハーフサイズ・ミニサイズなど、お客様の要望に応じた分量でのメニュー提供
・POSレジなどを活用した現状把握に基づく無駄のない食材調達
・自店舗における独自の賞味期限などの設定(食品衛生管理シールの導入など)
・こまめな消灯、照明の間引きなど、節電に向けた取組の実践
・自動点灯スイッチの導入、LED照明への交換など、機器導入による節電の実践
・店舗の冷やしすぎ、暖めすぎに注意した冷暖房の温度設定(室温の目安:冷房28℃、暖房20℃)
・冷暖房の効率化を図るための店舗内の工夫(サーキュレーター・ブラインド、カーテン、遮断フィルム、ひさし、すだれ等の活用)
・集中スイッチなどを用いた、閉店・未使用時の待機電力の節減
・冷蔵庫内の在庫管理、適切な温度管理の実践
・環境配慮型厨房機器の導入(インバーター仕様・省エネ・エコ仕様など)
・ゴミの分別
・ゴミ袋、ポリ袋の使用の軽減への取組
・バイオマス由来の持ち帰り容器の導入(木製・紙製・パルプモールド等)
・生ゴミの堆肥化(コンポスト利用等)の実践
(3) ユニバーサルデザイン対応(グローバル対応、バリアフリー対応、多様な人々が利用できるための配慮、多様な食習慣への対応)
・多言語に対応したメニューなどの提示
・写真やイラスト図形を活用したわかりやすいメニューなどの提示
・指差しツールの活用など、コミュニケーションの工夫の実施
・ピクトグラム等を活用した店内表示や衛生案内
・顧客向けWi-Fi環境の整備
・キャッシュレス決済の導入
・車椅子使用者や杖使用者の通行やすれ違いに支障のない通路(店舗内の有効幅90センチメートル以上、床に段差なし)
・テーブルや椅子などの配置変更
・バリアフリートイレの設置
・子ども用の椅子、食器類の提供
・キッズ(未就学児向け)メニュー等の対応
・高齢者でも食べやすいメニューの提供
・イスラム教徒に配慮したメニュー※を提供
※イスラム教徒に配慮したメニューとは、豚(豚由来成分を含む)およびアルコール(料理酒、みりん等)を使わないメニューを指します。
・ユダヤ教徒に配慮したメニュー※を提供
※ユダヤ教徒に配慮したメニューとは、豚肉、ウサギ、貝類、甲殻類、うろこやひれのない魚(うなぎ、ナマズなど)等を使わないメニューを指します。
・ベジタリアンに配慮したメニューを提供
(4) 地域貢献活動
・地元地域との交流
・地域の環境保全に配慮した取組の実施
・子ども食堂・高齢者食堂等の活動への参画または開催
・地域ボランティアへの参加
関連情報
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