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更新日:平成24年5月25日

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低炭素社会学3時間目

新エネルギー等の導入・ 低炭素型まちづくりへ

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3時間目は、低炭素型まちづくりの施策について学習します!

  • 新エネルギー等の導入倍増
  • 低炭素型まちづくりの推進と物流の効率化
  • 二酸化炭素の吸収源対策の推進
博士

新エネルギー等の導入倍増

エネルギーの地産地消(ちさんちしょう)の推進

日照 環境 かんきょう めぐ まれた本県にとってふさわしく、 一般 いっぱん 家庭でも導入しやすい太陽 光発電を重点分野として位置付け、その導入を積極的に 促進 そくしん しています。しかし、 県内の2009年(平成21年)の新エネルギーの導入率は、静岡市から 榛南 はいなん 、遠州地区の海岸で導入された風力発電も ふく めても、まだ5%にすぎません。

次世代エネルギー・社会システム
また、県は、地域内での電気や熱の 融通 ゆうずう を可能とする地域次世代エネルギーネットワークの構築を目指し、 さら に、新エネルギー等の仕組みや効果を見て学べる「次世代エネルギーパーク構想」を 策定 さくてい 、推進することなど、新エネルギー等の導入に向けた 普及啓発 ふきゅうけいはつ を行っています。そして、県内の公共部門においても、新エネルギー等の率先導入を推進しています。 (第3次環境基本計画p34の次世代エネルギー・社会システムの図を挿入)

技術開発 支援 しえん

快適性を損なわずに低炭素社会等を実現するためには、技術の進歩が欠かせません。県は、そのための 企業 きぎょう の技術開発を支援しています。

低炭素型まちづくりの推進と物流の効率化

コンパクトなまちづくりと交通の低炭素化の 促進 そくしん

近年 排気 はいき ガスを出さない 環境 かんきょう 負荷の少ない交通手段として注目され、健康志向の高まりもあって自転車利用者が増加しています。その一方で、交通事故の全数に める自転車事故の割合は増加 傾向 けいこう にあり、特に歩行者対自転車の事故が著しく増加していることから、県では、歩行者・自転車が安全で安心に通行できる自転車道や自転車専用通行帯の整備に取り組んでいます。

また、県では、 港湾物流 こうわんぶつりゅう を拡大し、県内港湾の利用率を高めることにより、陸上輸送部分を内航海運に切り え、物流のグリーン化による二酸化炭素 排出 はいしゅつ 量の 削減 さくげん を図っております。

さらに本県は、東京・名古屋・大阪の大都市間に位置し、東名高速・国道1号などの大動脈を有する東西交通の 要衝 ようしょう であり、製造業が盛んな全国 屈指 くっし の「ものづくり県」でもあります。こうした地域特性を活用して、ガソリン車やディーゼル車に比べて二酸化炭素窒素 ちっそ 酸化物、 硫黄 いおう 酸化物などの排出量の少ない、電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)・電動二輪の 普及 ふきゅう 促進や、それらを活用した産業・観光 振興 しんこう などに取り組み、環境と経済が両立したふじのくにの実現を目指しています。

都市緑化の推進

都市部における緑は、植物の蒸散作用などによる気温 上昇 じょうしょう 緩和 かんわ や、身近にある二酸化炭素の吸収源としての効果はもとより、地球温暖化対策の 普及啓発 ふきゅうけいはつ にも大きな効果を発揮します。このため、県は、市街地の気温上昇の 抑制 よくせい 二酸化炭素の吸収に 寄与 きよ する都市緑化を 促進 そくしん しています。

二酸化炭素の吸収源対策の推進

森林の適正管理など

森林は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を放出しながら炭素を樹体内に たくわ え成長するので、地球温暖化防止に大きく 貢献 こうけん しています。

また、木材は、製造に必要なエネルギーが少ないなど 環境 かんきょう にやさしい資材であり、住宅などに利用することで、森林が吸収した炭素をさらに長く貯蔵することができます。 しかし、最近では増えすぎた野生動物が森林を食い らす 被害 ひがい が増大していることから、県では、 有害鳥獣 ゆうがいちょうじゅう として 駆除 くじょ し、その頭数をある程度に保つように計画しております。

1997年の京都議定書において、温室効果ガス 削減 さくげん 目標の達成手段として、森林による二酸化炭素の吸収量の算入が認められました。そこで、県では、二酸化炭素の吸収源として、森林の機能も発揮させるため、適正な森林管理を進めるとともに、 藻場 もば などの保全にも取り組んでいます。

 

以上、3時間にわたり、低炭素社会に向けての本県の取り組みについてお話してきました。

4時間目では、これまでの学習の成果を発揮すべく、 復習テストに 挑戦 ちょうせん してみて下さい。

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