経済産業部長室

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経済産業部長

村松 毅彦

写真:経済産業部長 村松毅彦

経済産業部長室へようこそお越しくださいました。

経済産業部長の村松毅彦(むらまつたけひこ)です。

本県経済を取り巻く環境は、物価高騰や円安の長期化、人手不足の深刻化など依然として厳しい状況にあります。一方で、高水準の賃上げや高い設備投資の意欲など前向きな動きも見られます。
こうした中にあって、経済産業部では、「静岡県経済産業ビジョン2022~2025」に掲げた戦略に基づいて、危機対応から成長への好循環に向け、次のとおり、より一層の取組を進めてまいります。

  1. 富を生み出すものづくり・商業・サービス業のイノベーション
    県が取り組む先端産業創出プロジェクト等を通じ、成長が期待される分野への地域企業の参入・事業化を促進するとともに、医薬品・医療機器産業等、本県経済を強力に牽引するリーディングセクターの発展を促進し、県内総生産及び一人当たり県民所得の増加を図ってまいります。
    また、イノベーション創出の牽引役となるスタートアップ企業の活力を県内経済の成長の原動力として取り込むため、令和6年2月に県内各地に展開しているスタートアップ支援機関などで発足したネットワーク「SEAs」(Startup Encourage Associations 設立時点75社・団体)により、会員同士の情報交換等、連携を促進いたします。
    加えて、県職員が、首都圏のスタートアップ支援拠点に常駐し、情報発信・誘致、地域課題とのマッチングなどを通じて、コミュニティの形成を促進するなど、スタートアップに対する支援を強化します。
    中小企業、小規模企業の持続的発展に向けては、付加価値額の増加や生産性の向上を図るための新商品開発や新たなビジネスモデルへの挑戦などを後押しするとともに、引き続き、中小企業等の資金繰りや事業承継への取組、BCP策定への支援を進めてまいります。
    多様な人材の活躍支援については、表彰制度の創設や外国人雇用アドバイザーの派遣、ダイバーシティ経営の普及などに取り組み、多様な人材が活躍しやすい職場環境整備を進めるとともに、インターンシップ導入セミナーの開催や相談窓口の設置など、若者のUIターン就職を促してまいります。
  2. 環境と経済が両立した社会の形成
    2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロに向け、サプライチェーン全体でのカーボンニュートラル化や循環経済(サーキュラーエコノミー)への対応を県内経済全体で促進していく必要があります。
    このため、省エネや脱炭素に取り組む中小企業に対する支援を一層進めるとともに、エネルギーの地産地消に向けた再生可能エネルギーの導入促進や、産業分野におけるカーボンクレジット制度の普及、活用等を支援いたします。
    また、植物由来で環境負荷が低い新素材CNF(セルロースナノファイバー)を切り口に、自動車部材等におけるサーキュラーエコノミーに係るビジネスモデルの先行事例の創出に取り組みます。
  3. 農業生産の革新と美しく活力ある農村の創造
    国内外との競争を見据えた生産性、収益性の向上のため、市場を見据えた商品を提供できる生産体制の構築や、AI・ICT等の先端技術による生産性の向上、化学肥料・農薬低減技術の普及を通じた環境負荷の低減などを図ってまいります。
    また、社会環境の変化を踏まえ「ふじのくにマーケティング戦略2024」を策定し、引き続き首都圏や中央日本4県が連携する「山の洲(くに)」での販路拡大やガストロノミーツーリズムの推進、さらには、県産品の更なる輸出拡大にも取り組んでまいります。
    さらに、多様な主体の参画による農村コミュニティの再生・創造、農地・農業用施設等の保全活動を支援し、農業・農村の多面的機能と持続性の確保を進めてまいります。
  4. 林業の成長産業化と森林の多面的機能の発揮
    林業活動に先端技術をフル活用したデジタル林業の実践による木材生産と流通の効率化や、県産材の供給拡大を図るための路網整備、県産材製品の利用拡大に向けた住宅・非住宅建築物の木造・木質化等を促進いたします。 また、森林が持つ水源かん養、災害防止、生物多様性の保全、二酸化炭素の吸収・固定等の公益的機能や、美しい自然環境を保全するため、間伐等の森林整備を強化するとともに、森林の若返りを図る主伐・再造林による更新に取り組んでまいります。
  5. 水産業の持続的な発展と新たな海洋産業の創出
    多様な地域資源を活用して新たな価値を創造する「海業(うみぎょう)」の振興、漁業者等の新たなアイデアの実現を支援する水産イノベーション対策を引き続き推進するなど、漁業者や水産加工業者の所得・利益の向上につながる取組を支援してまいります。
    また、サクラエビやアサリ、サガラメ等の水産資源を回復するための調査研究や保護回復の取組を強化いたします。

最後に、花博20周年記念事業として3月23日に開幕した「浜名湖花博2024」につきましては、花緑の素晴らしさを体感できる浜名湖ガーデンパークの花修景やデジタルを活用した先端技術の展示など、国内トップクラスの農芸品を生産する本県の魅力を、浜松市が主催するはままつフラワーパーク会場とも連携して、国内外に発信するとともに、関連産業の振興に取り組んでまいります。

このように、経済産業部が所管する分野は大変多岐にわたっており、私たち職員は、現場主義に立ち、県民の皆様からの声を大切にしながら、積極的に施策を展開してまいります。

ぜひ、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

令和6年4月

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