感染症対策 海外渡航される方に

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ページID1024219  更新日 2023年9月5日

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主な海外感染症、感染経路とその予防方法

(経口感染)水や食べ物を通じて口から感染する

コレラ
  • 1~5日
  • 下痢(水様便)、嘔吐、脱水症状等
  • インド、東南アジア、アフリカ等
赤痢
  • (細菌性)1~5日
    (アメーバ性)数日~数ヶ月
  • 下痢(粘血便)、腹痛等
  • 世界各地(バリ島、フィリピンなどからの帰国者の届出多し)
腸チフス・パラチフス
  • 1~2週間
  • 発熱、下痢、倦怠感、悪寒等
  • 東南アジア、南太平洋諸島等
A型肝炎
  • 15~50日
  • 発熱、黄疸、全身倦怠感等
  • 世界各地

予防方法

  1. 生水を飲まない
  2. 生野菜、カットフルーツを食べない
  3. 生の魚介類や肉を食べない
  4. 氷入りのジュースや水割り、カクテルを飲まない
  5. アイスクリームやアイスキャンディを食べない
  6. 調理後時間の経った食べ物は食べない

(経皮感染)蚊や動物にかまれて感染する

マラリア
  • 9~25日
  • 高熱、寒気、頭痛、嘔吐等
  • アフリカ、中南米、東南アジア等
黄熱
  • 3~6日
  • 発熱、頭痛、黄疸、嘔吐等
  • 南米、アフリカ各地
デング熱
  • 2~15日
  • 発熱、発疹等
  • 東南アジア、南米、カリブ海諸国等
狂犬病
  • 2~8週間
  • 頭痛、発熱等
  • 世界各地
ラッサ熱
  • 6~21日
  • 高熱、腹痛、下痢、発疹等
  • 西アフリカ、中央アフリカ

予防方法

  1. 蚊に刺されないよう気をつける
  2. 長袖、長ズボン等で皮膚の露出部を少なくする
  3. 就寝時は「かや」、網戸等を使用する
  4. 防虫剤、殺虫剤を使用する
  5. 動物にむやみに近寄らない

(経皮感染)水や土から感染する

破傷風
  • 3日~3週間
  • 開口障害、咀嚼不能、痙攣
  • 世界各地

予防方法

  1. はだしで歩かない
  2. 傷の処置をキチンとする
  3. 予防接種を受ける

(血液媒介感染)血液を介して感染する

エボラ出血熱
  • 2~21日
  • 発熱、下痢、内臓出血等
  • アフリカ
マールブルグ病
  • 3~9日
  • 発熱、内臓出血等
  • アフリカ
B型肝炎
  • 45~180日
  • 全身倦怠感
  • 世界各地

予防方法

  1. 他の人や動物の血液に触れない
  2. 信頼のおける医療機関を利用する(注射器などが清潔であるか)

(性感染)性行為で感染する

エイズ
  • 2~10年
  • 無症状で経過後、発熱、下痢、カリニ肺炎等
  • 世界各地
梅毒
  • 2~3週間
  • 陰部のしこり、潰瘍
  • 世界各地
淋菌感染症
  • 3~11日
  • 尿道炎、子宮頚管炎等
  • 世界各地
(その他)クラミジア、ヘルぺス、尖圭コンジローム、B型肝炎
世界各地

予防方法

  1. 不特定の人との性行為を避ける
  2. コンドームを正しく使用する

渡航前の注意

  • 渡航先の国、地域の衛生状態や感染症の流行状況を確認しましょう。県内では、県庁(疾病対策室)、健康福祉センター(保健所)、静岡市保健所、浜松市保健所、旅券センター(県行政センター)に、『海外保健衛生情報』を備えております。お問い合わせください。
  • 成田空港、名古屋空港、関西空港などの検疫所のホームページにも詳細な情報が掲載されております。
  • 渡航先によっては予防接種が必要な場合があります。

生水は危険です

水道設備のある国でも、衛生的に安心できません。生水は飲まないようにしましょう。レストランで出される水にも気をつけましょう。

水が飲みたいときは、ミネラルウォーターかボイルドウォーターにすることです。東南アジアのゴルフ場の芝に置いたタバコに芝に散水された水がついてコレラになった日本人の話が、深田祐介の「最新東洋事情」に紹介されています。

氷にも注意しましょう

汚染された水で作られた氷には病原体が混入している可能性があり危険です。ジュースや水割りに入っている氷にも注意しましょう。また、一見ノーアイスに見えるカクテルなどにも砕いた氷が入っている場合があります。同様に、アイスキャンディも決して安心ではないので、なるべく食べないようにしましょう。

乳製品は細菌が繁殖しやすい食品です

アイスクリームやヨーグルトなどの乳製品は、温度管理が悪いと病原体が急激に増加します。屋台など衛生状態の良くない店のものは避けましょう。

生野菜は避けましょう

生野菜には、寄生虫がいる可能性が高いばかりでなく、汚染された水や調理器具により病原体が付着する可能性があります。野菜が食べたいときは、火の通ったものを食べましょう。

魚介類・肉は火の通ったものを

生の魚介類には寄生虫に汚染されているものがあります。とくに貝類は、A型肝炎のウイルスを持ちやすいといわれており、発展途上国以外の国でも危険ですから気をつけましょう。また、生肉も寄生虫に汚染されやすく、最近では、狂牛病や腸管出血性大腸菌感染症(O157)の原因として牛肉の汚染が重視されています。魚介類や肉は、よく火の通ったものを選びましょう。カットフルーツは危険です屋台の切り売りやバイキングなど、カットされ長時間放置されたままのフルーツは、汚染されていたり菌が繁殖している可能性があります。

体調に気をつけましょう

体調が崩れると抵抗力が落ち、感染症の病原体が進入すると発病しやすくなります。無理な日程や暴飲暴食は避け、睡眠や休養を十分取りましょう。

動物も危険です

動物は様々な病原体を持っている可能性があります。どんなにかわいくても手を触れないようにしましょう。狂犬病は犬だけでなく猫、アライグマ、スカンク、狸なども罹患している恐れがあり、噛まれないよう注意しましょう。

手洗いをしましょう

外出から帰った時やトイレの後、食事の前には手を洗いましょう。ただし発展途上国などは水道水も汚染されている可能性がありますので、心配なときはボイルドウォーターなどを使用しましょう。

裸足は禁物

土や水には破傷風菌や寄生虫が生息しており、傷口から感染します。衛生状態の悪い地域では裸足で歩くことはやめましょう。

水遊びにも注意しましょう

淡水の湖や河川では、寄生虫に感染するおそれがあります。また、水が様々な病原体に汚染されている危険性があります。むやみに水遊びをするのは避けましょう。

性感染症はしっかり予防しましょう

外国から帰国して性感染症に悩まされている人は後を絶ちません。外国で開放的な気分になり、つい油断しがちですが、不特定の人との性交渉を避け、正しくコンドームを使用するなど、予防はしっかりしましょう。

渡航中に具合が悪くなった時は

  • 安静にし、消化のよいものを食べましょう。
  • 下痢状態がひどい場合は、速やかに医師の診断を受けましょう。日本語が通じる医療機関の情報は上記『海外保健衛生情報』や厚生労働省検疫所ホームページに掲載されております。また、現地でホテルのフロントや日本大使館、旅行代理店のツアーデスクに問い合わせても良いでしょう。
  • 下痢により脱水症状や腎機能の低下をきたす恐れがあります。水分はミネラルウォーターやスポーツドリンク、煮沸した水でしっかり補給するようしましょう。
  • 現地で動物に噛まれた場合は速やかに医師の診断を受けましょう。
  • エボラ出血熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱、ラッサ熱、ペスト、コレラ、黄熱の汚染指定地域から帰国する際、現地で下痢や発熱などの症状があった場合は検疫所の健康相談室に相談しましょう。

帰国後の注意

  • 下痢、発熱など感染症の症状がある場合は、お近くの感染症指定医療機関などの病院で診断を受けましょう。また受診の際は、渡航先や渡航先での食事や蚊に刺されたなどの事実を必ず知らせるようしましょう。(マラリアなど感染症によっては潜伏期間が長い場合もあります)
  • 症状がある時は、トイレの後食事の前など日常生活で頻繁に入念な手洗いをし、また入浴を避けシャワーだけにするなど二次感染を避けるようにしましょう。
  • 十分に休養を取り、体調を整えましょう。

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部感染症対策局感染症対策課
〒411-0801 静岡県三島市谷田2276
電話番号:055-928-7220
ファクス番号:055-928-7100