ゲートキーパーとは

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ページID1033837  更新日 2023年8月29日

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ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。

自殺の背景

自殺の背景には、失業などの経済・生活問題のほか、健康問題や家庭問題など様々な悩みや要因が存在し、その複数の悩みや要因が複雑に関係しています。その結果、心理的に追い詰められ、自殺以外の選択肢が考えられなくなったり、うつ病やアルコール依存症などの病気になって、正常な判断を行うことができない状態になってしまい、自殺に至る場合も多いと言われています。つまり、多くの自殺は個人の自由な意志や選択の結果ではなく、様々な要因により「心理的に追い込まれた末の死」ということができます。

悩みを抱えた人を支援する

悩みを抱えた人は、「人には言えない」「どうしたらいいかわからない」等の状況に陥ることがあります。誰にも打ち明けられず、周囲から孤立し、追いつめられている場合も少なくありません。周囲が悩みを抱えた人に気づき、支援するために、周囲の人々がゲートキーパーとして関わることが必要です。静岡県では、県民の皆様にゲートキーパーとしての意識を持っていただき、「自殺を考えるほど悩み、思いつめる人を、1人でもなくしたい」と考えています。誰もが自殺に追い込まれることのない社会を築くために、ゲートキーパーの輪を広げていきましょう。

自殺対策におけるゲートキーパーの役割

自殺対策におけるゲートキーパーには、「気づく」「声をかける・聴く」「つなぐ」「見守る」という4つの役割が期待されます。悩みを抱えた人のサインに気づき、その人の話に耳を傾け、必要に応じて専門家のいる相談機関へつなぎ、その後も見守り続けることが大切です。「専門家ではないから自分には何もできない」「話を聴くだけでは何も解決しない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、話をよく聴き、つらい気持ち、苦しい気持ちを受け止め、一緒に考えてくれる人がいると感じるだけでも、悩んでいる人の孤立を防ぎ、安心感を与えます。

ゲートキーパーの養成プログラムを実施

ゲートキーパーの必要性は海外でも広く叫ばれ、WHO(世界保健機構)をはじめ、多くの国々で養成プログラムが実施されています。我が国でも地方自治体が地域の実情にあった形でゲートキーパーの養成に取り組んでおり、地域のかかりつけの医師などの保健医療福祉従事者、町内会担当者、民生委員、児童委員、理美容師などさまざまな人々が研修を受けています。

静岡県では、自殺の現状や予防、具体的な声のかけ方、話の聴き方、支援機関へのつなぎ方などを学ぶことができるゲートキーパー研修会を実施しています。

このページに関するお問い合わせ

精神保健福祉センター
〒422-8031 静岡市駿河区有明町2番20号
電話番号:054-286-9245
ファクス番号:054-286-9249
mental@pref.shizuoka.lg.jp