平成31年2月県議会定例会知事提案説明要旨2-7-2

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ページID1010860  更新日 2023年1月13日

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平成31年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【2.平成31年度当初予算案と組織定数の改編の基本方針の1つ目「人づくり・富づくりのための重点的な取組」】

(7)“ふじのくに”の魅力の向上と発信

2.文化芸術の振興

次に、文化芸術の振興についてであります。

オリンピック・パラリンピック文化プログラムにつきましては、2020年の本番を目指し、ラグビーワールドカップが開催される来年度から、本格的にスタートいたします。オリンピック・パラリンピックを文化の祭典としても、大いに盛り上げ、国内外からの誘客を促進してまいります。

来月30日に開催する500日前イベントを皮切りに、現代舞踊や大茶会など、本県ならではの文化資源を活かした「県域プログラム」や、裾野を広げる多様な担い手による「地域密着プログラム」を実施いたします。また「全国的プログラム」として、組織委員会と共催で実施する東京2020(ニーゼロニーゼロ)Nipponフェスティバルへの参加準備を進めるなど、多彩で魅力的なプログラムを、県内各地で重層的に展開してまいります。

今後、文化プログラムの推進を通じて、自発的な文化活動を支援するプラットフォームを構築し、2020年以降も、地域の文化資源や新たな担い手を掘り起こし、訪れる人が、いつでも本県の多彩で魅力的な文化芸術に触れることができる環境づくりを進めてまいります。

子どもが文化と出会う機会の創出につきましては、将来を担う子ども達の感性を豊かにするため、オーケストラや演劇など、本物の芸術に触れる機会を、これまで以上に創出してまいります。

来年度は、県内全域の小中学校や、高校、地域のホールなどを訪問するアウトリーチ型の公演回数を大幅に増加するほか、未就学児が親子で楽しむことができるコンサートなどを、新たに実施してまいります。

東静岡駅南口県有地に整備する「文化力の拠点」の形成につきましては、新たな県立中央図書館を中心とした「知の拠点」として整備する方針の下、導入機能や規模、事業手法などを盛り込んだ施設整備計画を取りまとめてまいります。

また、より魅力的で実現性の高い事業スキームを構築するため、官民連携のあり方などについて、民間事業者から自由で具体的な提案を求める「事業計画案公募」を実施するとともに、県立中央図書館を含めた施設の管理運営計画を策定するなど、事業者選定に向けた具体的な準備を進めてまいります。

引き続き、東静岡駅周辺の施設と一体となって、舞台芸術、音楽、食文化などの本県の高い文化力を発信し、多くの県民の皆様が学び、賑わいや交流により新たな文化を創造する、魅力ある拠点の早期実現に向けて、取り組んでまいります。

日本の国土統合のシンボルであり、日本人の心のふるさと、静岡県民の誇りである世界遺産富士山につきましては、国内外の皆様に愛され、末永く後世に継承されるよう、国、山梨県や関係自治体、地域の皆様と一体となって、適切な保存管理を進めてまいります。

開館2年目を迎えた富士山世界遺産センターは、開館からの来館者が56万人を超えました。富士山の日である今月23日からは、全国各地の「富士」の名の付く「ふるさと富士」の写真コンテストの入賞作品と、写真家白簱史朗(しらはたしろう)審査委員長が撮影した富士山の写真を公開するなど、魅力あふれる企画展を実施してまいります。

三保松原の保全につきましては、本年4月、県、静岡市、民間事業者が協働して、松林の継続的な保全を担う「一般財団法人三保松原保全研究機構」を設立いたします。今後、この法人の活動を通じて、地域の皆様とともに世界遺産富士山の構成資産である三保松原の松林を保全し、次世代に継承してまいります。