平成29年9月県議会定例会知事提案説明要旨1-3

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ページID1010697  更新日 2023年1月13日

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平成29年9月県議会定例会知事提案説明要旨

【1.県政の概要】(3)産業人材の確保・育成

次に、産業人材の確保・育成についてであります。

本県の景気は、緩やかに回復を続けており、県内の有効求人倍率は、本年4月以降、4か月連続で1.5倍を超えて推移しております。本県産業の持続的な発展に向けて、産業構造の変化や技術革新に対応した人材の育成が求められるとともに、建設や介護・福祉をはじめ、多くの産業の現場では、人材不足が顕在化しており、その対策が急務となっております。

このため、産業界、労働界、教育界などの代表者で構成する「産業人材確保・育成対策県民会議」を設置し、今後の本県の人材確保・育成施策の方向性を示す「産業人材確保・育成プラン」を今年度内に策定してまいります。7月24日に開催した第1回目の県民会議においては、各分野の出席者から、現場の実態や課題と緊急に取り組むべき対策について、様々な御意見を伺いました。

こうした現場の御意見を踏まえ、県内産業が直面する人材不足を解消するため、採用活動に課題のある中小企業の支援を中心に、必要な経費を補正予算案に盛り込み、緊急対策を実施いたします。

具体的には、中小企業の採用活動を支援するプラットフォームを構築し、中小企業と求職者を結びつけるコーディネーターの配置や、県内企業と首都圏に在住する学生とのマッチングを進める個別企業説明会の開催、高校生の就職支援などを実施いたします。また、効果の高い業界団体の取組をモデル的に支援するほか、特に人材不足が著しい観光、保育、医療、建設、農業の分野につきましては、それぞれの分野が抱える課題にきめ細かく対応し、人材の確保につなげてまいります。

併せて、本県産業の将来を見据え、その担い手となる高度な技術力や専門性を備えた人材の育成につきましても、積極的に取り組むことといたしました。

現場の即戦力となる人材を育成している技術専門校につきましては、産業界からの御意見を踏まえ、より高度な職業訓練を行う短期大学校とするため、今年度内に設置学科や定員等を盛り込んだ基本計画を策定してまいります。

また、本県農林業の担い手を育成している農林大学校につきましては、高度な実践力と豊かな創造力を兼ね備えた人材を育成するため、国の専門職大学設置基準に基づく学科編成等の具体的な内容を盛り込んだ基本計画の策定を進め、平成32年4月の専門職大学への移行を目指し、取り組んでまいります。