第4回『静岡県の目指す「AI活用」とは?』
副知事の平木です。今回のテーマは、AI活用について。
静岡県では、全国の都道府県において唯一、鈴木知事自らがCAIO(Chief AI Officer、AI活用の最高責任者)に就任しています(ブログ執筆時点)。
先日もAI活用に関する戦略会議で、知事から、「AIにできることはAIに任せ、職員は職員しかできないことに集中する」という、明確な方針が示されました。
それを受けて、静岡県として、
(1) 4月中に全職員にAIアカウントを配布し、7月までに全職員をAIユーザー化。
(2) 補助金の交付業務をはじめとするコア業務に、AI導入の実証を実施。
(3) それらにより、AI活用による負担軽減の目標(△40000時間)を、今年度中に達成。
など、具体的に取り組んでいきます。加えて、私から、知事や副知事の講演資料の作成にはAIを全面的に活用してください、と発言しておきました笑。
行政でのAI活用事例としてよく言われるのは「AIによる議事録の作成」ですが、この程度は意味ありません。業務を根本的に効率化・簡素化し、県民サービス向上に資源を集中する改革でなければ、AX(AI Transformation)ではありません。
静岡県は、「意味のあるAI導入」を目指します。
例えば、補助金の交付業務には、形式的なチェックや修正など、AI代替できそうな業務プロセスにかなりの時間と労力を要しています。どのプロセスを代替するべきなのか、その前提としてどのような情報をAIに入れ込めばよいのか、リードタイムがどの程度短くなるのか、などを検証し、意味のあるAI導入を行い、これからの人口減少時代に備えていきます。
何より、職員自らが、AI活用により、業務の負担が格段に改善したと「腑に落ちる」ことが重要です。「やらされている」改革は持続しません。一度でも「これは使える」との実感を味わえば、次々と活用のアイデアが自発的に出てくる好循環が生まれてくると考えています。
「AIにより、指導者と現場仕事しか残らず、中間はいらなくなる」「AIを使いこなせなければ生き残れない」・・・、巷では、様々なことが言われています。
そうした言説に不安を持つ方も多いでしょう。実際に、県職員のAI活用率には温度差があるのが現状です。だからこそ、職員の方に「目に見える」成果をもたらすAI導入にこだわりたい。
自らが納得しなければ、他者に納得感ある説明はできない。
今後、中小企業の皆さん、県民サービスの現場などでもAIの存在感は増していきます。その時に、県として、自信を持って「こうだ」といえるAI導入のあり方を、追求していきます。
次回は、5月末の予定です。
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