小学生のみなさんへ/沼川新放水路(仮称)計画

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ページID1042818  更新日 2024年2月20日

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イラスト:なまず君となまず仙人 なまず君 沼津市に流れている河川に棲むなまずの男の子。将来は河川工学の博士になるのが夢で、今は仙人の弟子として修業中の身。趣味はジョギング。1出現場所 沼川 2好きな食べ物 小魚 3意気込み 博士になる! なまず仙人 沼津市の安全・安心を願うなまずの仙人。大昔から人間を見守っている年齢不詳のおじいさん。そろそろ隠居したいと考え、なまず君を弟子にとった。 1出現場所 沼津市上空 2好きな食べ物 霞 3意気込み 弟子をきたえる!

イラスト:なまず君 僕は沼川のナマズ君。みんなよろしくね。

イラスト:なまず仙人 わしはナマズ仙人じゃ!よろしくじゃ!

イラスト:なまず君 今、地域の人たちと静岡県や沼津市の人たちが協力して「沼川新放水路」というのをつくるために活動しているんだって!なんで新しい放水路をつくるのか、僕たちの住むこの地域のこともいっしょに調べてみよう!

イラスト:なまず仙人 昔のことや、むずかしいことはナマズ仙人にお任せじゃ!

地域(ちいき)の地形(ちけい)

イラスト:なまず君 今僕たちの住んでいる地域は、大昔は海だったんだって!長い長い年月をかけて、山から運ばれてきた土や砂で海が埋められて今のような陸地になったんだって!

イラスト:なまず仙人 今から約1万年以上前、海と陸の境目は愛鷹山の山すそあたりじゃった。今みんなの住んでいるところは海だったんじゃ。その後、富士川や狩野川に運ばれてきた土や砂で海だったところが埋められ、愛鷹山のふもととの間に湖のようなものができたそうじゃ。海の方(今の千本海岸あたり)には砂でできた島のような部分(砂礫洲)ができてちょうどその間に挟まった位置に浮島沼ができ、もっと土砂の埋積が進み、浮島沼が現在の原になったと言われているんじゃ。

イラスト:なまず仙人 その後も土砂は堆積していったのじゃけど、県道三島富士線(通称根方街道)と国道1号線(通称国1バイパス)の間(主に青野地区)は土地が低いままになっているんじゃ。

写真:山から海までを横からみた図・沼川新放水路の完成予定図

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地域(ちいき)の河川(かせん)

イラスト:なまず君 僕たちの住んでいる地域には沼川という川が東から西へ向かって流れているよ。沼川は田子の浦港に注いでいるね。そして愛鷹山から海に向かって「高橋川」が流れているね。高橋川は原中学校のあたりで海に注いでいるね。

写真:高橋川と沼川と沼川新放水路の位置図

イラスト:なまず仙人 この周辺の土地は平らで高低差があまりないため、川に流れ込んだ雨が海にすぐに流れず、川の水が道路や田んぼやみんなの家の周りまであふれることがあるんじゃ。地域の人たちは長い間洪水の被害にあって大変な思いをしてきたんじゃよ。こういう被害のことをちょっとむずかしい言葉で「浸水被害」っていうんじゃ。

イラスト:なまず仙人 浸水被害は、最近では平成26年の台風18号や平成19年7月豪雨、もっと昔だと昭和51年や昭和49年に大きな被害が発生したんじゃ。昭和49年の被害は「七夕豪雨」って言って、静岡県内の各所で大きな被害が発生したんじゃよ。当時の様子を周りの大人の人にきいてみてごらん、覚えている人がいるはずじゃ。

写真:最近の浸水被害状況 沼津市青野(平成19年7月) 沼津市青野(平成26年10月) 昔の浸水被害状況 沼津市今沢(昭和49年7月) 沼津市青野(昭和51年8月)

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安全(あんぜん)に暮(く)らすために

イラスト:なまず仙人 度重なる浸水被害を防ぐために、いろいろな工事をしてきたんじゃ。大きな工事では昭和38年には沼川第2放水路が完成したんだそうじゃ。でも、その後も洪水被害は発生し、そのたびに堤防が削られないようにしたり、川底にたまった土を掘って水の流れる部分を広くしたりしてきたんじゃ。

イラスト:なまず君 川の中に水の流れを邪魔するものがあるとそこからに水があふれちゃうからね。

写真:川の中の草や土を掘りだす作業をする前と後の様子

イラスト:なまず仙人 もっと被害をへらすことができないかと考えてきた地域の人たちは、新しい放水路をつくろうと決めたんじゃ。今は川の水が海に流れ出る口が、原にある沼川第2放水路じゃけど、途中に高橋川と沼川の水を流せるバイパスを作って、川全体の水の量を減らそうと考えたそうじゃ。川の水が減ることによって、洪水のおこる確率が低くなるからのう。

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放水路(ほうすいろ)って何(なに)?

イラスト:なまず仙人 放水路とは川から水があふれて川の周りが洪水になることを防ぐために、川の途中に新しい川をつくり、その川へ水を流して海や他の川などに放流する人口の水路のことなんじゃ。雨がたくさん降った時に元の川に流れる水量を少なくして洪水を防いでくれるんじゃよ。

イラスト:なまず仙人 これから作ろうとしている「沼川新放水路」は山からの水を集めて流れる「高橋川」と街中を緩やかに流れる「沼川」の水を海へ流そうとしているのじゃ。作ろうとしている場所は、大体じゃが、根方街道鳥谷の高橋川の高橋橋あたりから海へ向かい、田んぼの中を通って、国道1号、沼川、東海道本線を横切って海へつながる予定らしいんじゃよ!

写真:沼川新放水路の完成予定図

イラスト:なまず君 計画では1秒間に150立方メートルの水を流すことができるんだって。この量は小学校のプールが2,3秒で満杯になるくらいなんだって。すごい量だね!

イラスト:なまず仙人 沼川新放水路ができると、10年に1回発生すると想定されている規模の大きさの洪水による家への被害を防ぐことができるらしいんじゃよ。

イラスト:なまず君 でも最近は雨の降る量が予想できないゲリラ豪雨がたくさん発生しているから、10年に1回よりも短い頻度かもしれないね。洪水被害が発生しないように、1日も早く放水路ができてほしいね!

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放水路(ほうすいろ)はどんなものができるの?いつできるの?

イラスト:なまず仙人 沼川新放水路は平成44年ごろの完成を予定しているそうじゃ。

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このページに関するお問い合わせ

交通基盤部 沼津土木事務所 沼川新放水路整備課
〒410-0055 沼津市高島本町1番3号 東部総合庁舎8階
電話番号:055-920-2129
ファクス番号:055-926-5527
numado-numakawa@pref.shizuoka.lg.jp