巴川流域麻機遊水地自然再生協議会
麻機多目的遊水地は、治水機能と公園機能を有する多目的な遊水地として整備が進められましたが、湛水量確保のため掘削され、一部湛水した池沼には、かつて浅畑沼に繁茂したハスをはじめとしてこれまで土中に眠っていた様々な植物が復活し、トンボなどの昆虫類や数多くの野鳥が飛来し、生き物の貴重な成育・生息の場として注目されています。 多様な生きものが復元している実態を踏まえ、NPOや専門家、遊水地周辺の住民などの発意により、地域の多様な主体によって構成される「巴川流域麻機遊水地自然再生協議会」が平成16年1月に設立されました。
「巴川流域麻機遊水地自然再生協議会」では、将来にわたり安定した「人と生きものの共生」を目指し、人の利用空間、生き物の成育・生息環境、地域との関わりや景観など遊水地の自然環境のあり方についてともに考えていきます。
自然再生事業とは
自然再生事業とは、河川、湿原、干潟、藻場、里山、森林その他の自然環境を対象とした次の4つの行為をいいます。
- 保全
- 良好な自然環境が現存している場所において、その状態を積極的に維持する行為
- 再生
- 自然環境が損なわれた地域において、損なわれた自然環境を取り戻す行為
- 創出
- 大都市など自然環境がほとんど失われた地域において、大規模な緑の空間の造成などによりその地域の自然生態系を取り戻す行為
- 維持管理
- 再生された自然環境の状態をモニタリングし、その状態を長期間にわたって維持するために必要な管理を行う行為
自然再生事業の3つの観点
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生物の多様性確保を通じた自然との共生
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地域の多様な主体の参加・連携
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科学的知見に基づいた長期的視点からの順応的取り組み
自然再生推進法に基づく自然再生事業実施の流れ
添付ファイル
関連情報
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