地震・津波対策の概要
地震・津波から県土を守る
静岡県における津波対策は、レベル1の津波に対しては施設整備によるハード対策、レベル2(最大クラス)の津波に対してはハード対策とソフト対策を組み合わせた「多重防御」により、できる限り被害を最小化することを目指して津波対策を進めています。
対策の実施に当たっては、レベル1の津波を防ぐ施設やレベル1を超える津波に対する「静岡モデル」などのハード対策、「警戒避難体制の整備」や「事前の高台移転」などのソフト対策を、地域の歴史・文化や景観等との調和が図られるよう、住民の意見を取り入れ市町との協働により実施します。こうした地域の特性に合わせた津波対策を「静岡方式」と称し、県下全域で展開しています。
1.「静岡方式」は、地域の文化・歴史・風土、及び暮らしに根ざしたものでなければならない。
2.「静岡方式」は、自然との共生及び環境との調和との両立を目指さなければならない。
3.「静岡方式」は、地域の意見を取り入れながら、県と市町が協働で推進しなければならない。
用語説明
レベル1の地震・津波
静岡県がこれまで地震被害想定の対象としてきた東海地震のように、発生頻度が比較的高く、発生すれば大きな被害をもたらす地震・津波
レベル2の地震・津波
内閣府(2012)により示された南海トラフ巨大地震のように、発生頻度は極めて低いが、発生すれば甚大な被害をもたらす、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波
静岡方式
本県特有の課題※への解決策として、最大クラスの津波(レベル2の津波)も含めてできる限り被害の最小化することを目指した津波対策
※ 震源域に近いため津波の到達時間が短く、多くの人口・資産が集中する低平地において広範囲に甚大な被害が想定される
静岡県地震・津波対策アクションプログラム2013
基本理念
「静岡県第4次地震被害想定」を踏まえ、人命を守ることを最も重視し、地震・津波対策をハード・ソフトの両面から可能な限り組み合わせて、充実、強化することにより、想定される被害をできる限り軽減する、「減災」を目指します。
計画期間
平成25年度から令和4年度までの10年間
内容
地震・津波対策の内容
- レベル1津波対策
- 海岸や河川の堤防を高くするなど、施設整備(ハード対策)で津波を防御します。
- レベル2津波対策
- レベル1津波を防ぐハード対策に加え、避難を中心としたソフト対策を組合わせた多重防御で生命を守ります。
津波を「防ぐ」
防潮堤をはじめとする津波防御施設の整備を進め、津波浸水域や浸水深の減少、津波到達時間を遅らせることを目指します。
【参考】津波対策施設整備による減災効果
津波から「逃げる」
津波浸水域にいる全員が、迅速に適切な避難行動をとることを目指します。
津波に「備える」
津波避難場所の空白地域を解消することを目指します。
地震・津波対策への評価(受賞歴)
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