平成30年度 黄綬褒章受章者（技能功労）の紹介

春の受章者（50音順・敬称略）

岡部 悟（浜松市）有限会社佳菜食彩研究所

旺盛な研究心と自己の陶冶と研鑽により得た中国料理の知識・技能に加え、薬膳料理の原点である中医学を学び、日本人の体質や嗜好に合った薬膳料理を創作する技能は卓越しており、中華中医葯学会からも高い評価を得ている。
また、後進に技能を惜しみなく伝承するなど、本県食文化と調理技術の発展への貢献も大きい。

秋の受章者（50音順・敬称略）

伊藤 章晴（浜松市）伊藤章晴木彫刻工房

木彫工として通算46年間祭り屋台の製作を通じて技能の研鑽に努め、立体的で迫力のある彫刻技能は優れたものがある。これまでに多数の祭り屋台を製作し、その彫刻技能は多くの関係者から名工と言われるほど抜群の評価を得ている。
また、静岡県内のみならず地域伝統文化の継承にも寄与しているとともに、工房や展示会を通じて後進の指導・育成にも尽力している。

佐次本 武司（掛川市）佐次本木工

木製建具製作の中でも主に伝統建具製作に力を入れ、欄間などに見られる高級組子細工の三つ組手を地組として、中にいれる麻の葉他葉物の製作技能に優れている。
また、後進技能者の指導、育成にも尽力し成果を出している。

鈴木 孝紀（静岡市）テーラーKOTOBUKI

紳士服製作に長年従事して培った高い技能を有しており、特に採寸、型紙製作の技能は卓越している。
また、洋服技能士会の会長として、型紙製作における独自のチェックシートなどを活用した講習会などを開催し、自身の技能の伝達と後進技能者の育成に尽力している。

村田 善彦（島田市）有限会社村田石材工業

石材製品の製造に長年従事し、伝統の手加工で優れた姿、表情を持つ作品を作り出していく技術・技能は、多くの人々に高く評価されていると同時に、業界における第一人者でもある。
また、全国石材技能士会、県石工技能士会、全技連マイスター会の理事として会員拡大や技術向上など石材業界に大いに貢献している。