令和5年度 黄綬褒章受章者(技能功労)の紹介

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ページID1058684  更新日 2024年2月15日

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春の受章者(50音順・敬称略)

該当者なし

秋の受章者(50音順・敬称略)

小田巻 正明(静岡市葵区)株式会社静岡鐵工所

 金属を平らに仕上げる金属加工作業であるキサゲ作業に40年以上従事する中で、JIS規格である20ミクロンを遥かに上回る、水平度4ミクロン以内を基準としており、氏が施工した工作機械は一般的なものより約10年以上長くオーバーホールの必要がないなど耐久性に優れている。現在も現役としてキサゲ作業に従事するかたわら、後進の育成にも情熱を持って取り組んでおり、現在は社内で20歳代から30歳代の若い技能者に対し、技術の継承に努めている。

勝又 正美(御殿場市)有限会社勝又工務店

 建築大工として専門性を磨く中で、「継手」や「仕口」といった木組み工法の熟練した技術を駆使し、自社で材料を製材加工することで、材同士を強固に継ぎ合わせ、耐久性と耐震性の高い建築を実現している。また、骨組みを屋根の曲線に合わせる独自の技術を考案し、地震の多い日本の環境から建物を守るよう防災面に配慮した施工に取り組んでいる。
 自身の卓越した技能を弟子4人に伝授するとともに、駿東職業能力開発学院にて平成4年度から平成25年度まで講師、平成26年度から現在に至るまで学院長として後進の育成に当たり、技能五輪全国大会へ選手を多数輩出している。

芹澤 國夫(裾野市)セリザワ洋服店

 紳士服仕立職人として洋服作りに欠かせない型紙とスケールを基本に、改良を重ねて独自に考案した製図方法を用いることで、補正の出ない洋服作りを行っている。着心地と美しさを兼ね備えた紳士服を作り出すための、体にフィットさせる型紙製図作りや補正技術、ミリ単位で作り上げる高度な縫製技術は、他に秀でている。
 平成29年に開催された第29回技能グランプリでは、初出場で優勝の成績を収め、高い評価を得た。また、全日本洋服一級技能士会においては、アドバイザーとして技術指導に当たり、後進の育成にも取り組んでいる。東京都内で講師を中心に服飾専門学生を交えた勉強会を定期的に開催することで、若年層へ紳士服仕立の魅力を発信し、業界の裾野を広げる活動に尽力している。

このページに関するお問い合わせ

経済産業部就業支援局職業能力開発課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2821
ファクス番号:054-271-1979
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