地震が発生するしくみ

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ページID1030136  更新日 2023年1月11日

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1.プレートテクトニクス

地球の表面は、プレートと呼ばれる10数枚の硬い板がジグソーパズルのように敷き詰められていて、ほとんど変形しないまま、マントルの動き(核の熱による対流が原因)によりそれぞれの方向に年間数cm~10数cm程度の速度で移動し、プレートの境界ではぶつかりあったり潜り込んだりしています。このような学説を『プレートテクトニクス』と言います。このため、プレートの境界では、山脈、海溝、海底山脈の形成や、地震・火山活動を引き起こしています。

イラスト:プレートテクトニクス


日本に関係するプレートは4枚あり、「太平洋プレート」はほぼ西向きに、「フィリピン海プレート」は北西~西北西に移動していて、日本列島を乗せている「ユーラシアプレート」「北米プレート」の下に潜り込んでいます。そして、静岡県はこの4枚のプレートが地下で接しているという、大変特異な場所にあるのです。

イラスト:日本に関係するプレート

2.大地震の起きる種類

日本付近で起きる大地震は、下記のほぼ4種類に分類することができます。

  1. プレート境界型地震(例=2011年 東北地方太平洋沖地震)
  2. 浅い場所でのプレート内部破壊による地震(例=1994年 北海道東方沖地震)
  3. 深い場所でのプレート内部破壊による地震(例=1993年 釧路沖地震)
  4. 地表近くの活断層による地震(例=1995年 兵庫県南部地震、2016年 熊本地震)

イラスト:大地震の起きる種類

地震の型

(4)の活断層は、プレート運動によって生じる力によりプレート内の弱い部分がずれて力を解消することにより生じます。圧縮力が加わると逆断層が、引っ張り力が加わると正断層が、また加わる力の向きにより横ずれ断層も生じます。
予想されている南海トラフ巨大地震は、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜り込む場所で、また、首都圏を襲う相模トラフ沿いの最大クラスの地震は、フィリピン海プレートが北米プレートの下に潜り込む場所で、発生が予想されている(1)のプレート境界型地震です。
これらの地震は、南海トラフや相模トラフ(トラフとは浅い海溝のこと)沿いで起こるので「海溝型地震」とも呼ばれます。
また、首都直下型地震の一つで伊豆に大きな揺れをもたらす西相模灘地震は、相模トラフに潜り込むフィリピン海プレート内部(伊豆半島の東側の海底下部分)が裂けて発生する、(2)の浅い場所でのプレート内部破壊による地震といわれています。

地震が起きるしくみ

  1. 海底を作っている右のプレートが左のプレートの方へ移動し、その下に潜り込む。
  2. 左のプレートの先端部が、引きずり込まれて、少しずつ歪みが蓄積する。

地震発生

イラスト:地震発生のようす

a.海洋型プレート境界地震

歪みがその限界に達し、左のプレートが戻ろうとして跳ね上がるため地震が発生する。
(プレート境界付近で周期的に発生しているため、発生周期、発生場所は、ある程度把握されている。)

イラスト:海洋型プレート境界地震のようす

b.内陸型プレート内地震

プレート内部や地表に断層を生じて地震が発生する。
(発生時期、発生場所が分かっていないものが多い。)

イラスト:内陸型プレート内地震のようす

このページに関するお問い合わせ

危機管理部危機情報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2644
ファクス番号:054-221-3252
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