想定される地震の被害
1.南海トラフ巨大地震と想定される被害
南海トラフ巨大地震は、駿河湾から宮崎県日向灘沖にかけての南海トラフに沿って起こるプレート境界型の地震です。
この地震は、現在考えられる最大規模の地震で、東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震(Mw9.0)と同規模かやや大きな地震(Mw9.0~9.1)となると考えられています。
しかし、東北地方太平洋沖地震との違いは、南海トラフ巨大地震の震源域が住民の多く住んでいる陸域までかかっているため、広い範囲で震度7の揺れが予想され、津波も早い所では数分で襲ってくるため、想定される被害が非常に多くなっています。
静岡県内の揺れ、液状化、津波に関する被害想定は、静岡県統合基盤地理情報システム(静岡県GIS)で確認できますので参照してください。
この地震に伴う国の試算で、最悪のケースでは全国で約32万3千人が犠牲となり、国民の約46%が被災者になるとされています。
静岡県では、約10万5千人が犠牲となると考えられています。この地震は、近代の日本人がこれまでに経験したことのない大災害を引き起こすと考えられます。このため、災害を少しでも少なくし、1人でも多くの人が災害を生き残り、生き延びるために、各個人・各家庭・会社等でも十分な対策をしておくことが必要です。
被害の想定
平成25年6月、静岡県では南海トラフ巨大地震が発生した場合に予想される地震被害について想定を行い、発表しています。被害を想定した項目は次の7つの項目です。
- 震度、液状化による建物被害
- 人口造成地の建物被害
- 山・崖崩れ被害
- 津波による浸水被害
- 出火・延焼による被害
- 落下物などによる被害
- 人的被害
人的・建物被害の想定
注:想定被害数はケースにより異なるため、人的被害は陸側ケース、建物被害は東側ケースを用いた。
震度・地盤液状化危険度・津波危険度の想定は、静岡県統合基盤地理情報システム(静岡県GIS)で確認できます。
2.相模トラフ沿いのレベル2(元禄地震型)の地震による被害の想定
また、相模トラフ沿いで元禄地震型のレベル2の地震が発生した場合に予想される地震被害についても想定を行い、発表しています。被害を想定した項目は次の6つの項目です。
- 地震動、液状化による建物被害
- 人口造成地の建物被害
- 山崩れ・崖崩れの建物被害
- 出火・延焼による被害
- 落下物などによる被害
- 人的被害
人的・建物被害の想定
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