周期的に起きている地震

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1030138  更新日 2023年1月11日

印刷大きな文字で印刷

1.南海トラフ地震

日本列島の太平洋岸では、プレートの潜り込みによる地震が周期的に起こっています。
フィリピン海プレートが潜り込む地域では、100年~150年の周期で、しかもほぼ同じ場所で、ほぼ同じ規模の地震が繰り返し起こっています。
1854年の安政東海地震の後、東海地震震源域より西側では1944年(昭和19年)の東南海地震や1946年(昭和21年)の南海地震が発生し、この地域の地震のエネルギーは放出されたと考えられています。しかし、駿河湾から御前崎では、1854年の安政東海地震以来大地震がなく、地震のエネルギーが蓄積されています。このため、この領域は空白域と呼ばれ、近い将来、巨大地震の発生が予想されているのです。また、昭和の東南海地震と南海地震が発生してからすでに70年以上経過しているため、東海地震の領域だけでなくより広い領域が震源域となる超巨大な地震の発生が懸念されるようになっています。現在は、南海トラフ沿いで発生する最大規模の地震として、千年から数千年の間隔で発生すると考えられる「南海トラフ巨大地震(M9.0~9.1)」を想定し、各種の対策が行われています。

グラフ:南海トラフ地震発生状況


また、駿河湾一帯の大地の変動は、駿河湾を挟んで東西方向からの圧縮力がかかり、年1センチメートル程度縮んでいて、垂直方向には御前崎が季節的な上下運動を繰り返しながら年々沈降しています。
この沈降が停止し、次に隆起に転じるとき駿河トラフ沿いを震源域とする地震が発生すると考えられています。
しかし、駿河トラフ沿いで地震が発生すると、南海トラフの西側の領域を震源域とする地震も活動を始める可能性が高くなっているとされています。

掛川を基準にした御前崎の地盤沈下量のグラフ

グラフ:掛川を基準にした御前崎の地盤沈下量
(国土地理院HPより)

2.首都直下型地震

首都圏の直下で発生し、大きな被害をもたらす地震で、元禄地震や大正関東地震で代表される相模トラフの活動により発生する地震と内陸の浅い活断層による地震が考えられています。

内閣府の首都直下地震緊急対策推進基本計画によると、

  • 相模トラフ沿いで発生するM8クラスの地震はおよそ200~400年間隔で発生している。
  • 相模トラフ沿いの大規模な地震の前に、浅い地盤内やプレート内などでM7クラスの地震が複数回発生している。このタイプの地震は、どこで発生するかわからないが、切迫性は高く、発生した場合には甚大な被害をもたらすことが想定される。

とされ、相模トラフ沿いの地震の他に、19の浅い地盤内やプレート内の地震について被害想定を実施し、対策を行っています。
首都直下型地震が発生した場合、発生する地震によっては県東部を中心に揺れと津波により大きな被害が出ると予想されます。

このページに関するお問い合わせ

危機管理部危機情報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2644
ファクス番号:054-221-3252
boujou@pref.shizuoka.lg.jp